月夜のセレナーデ
街が静かに眠る頃
僕は道路の真ん中を歩いた
今夜は月が綺麗だから
僕はただ上を見上げて歩いた
どこに行くかなんて忘れてしまった
ただ目の前に続いた道を歩いてきた
つまずいてはバランスを崩し
星の煌めきは見逃した
あぁ今すぐあなたに
月が綺麗だと伝えたい
ゆっくり朝が明ける頃
僕はベランダから街を眺める
今夜は月が綺麗だから
僕はただ寂しくなって眠った
何をしたいかなんて忘れてしまった
ただ毎日が息継ぎをしているようだ
眠っては夢を見て
大切なことから逃げ出す日々
あぁ今すぐあなたに
死んでもいいわと言われたい
白いハンカチは今もまだ外せないままだ
笑った顔ももう忘れそうだよ
日の差さないこの世界に白く輝く月一つ
君はいつも綺麗だと言っていた
あぁ今すぐあなたに
月が綺麗ねと言われたい
あぁ今すぐあなたに
死んでもいいよと伝えたい
あぁこれから先あなたは
もう眼を覚ますことはきっとないのに
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