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娘は私を大人にしてくれている。

出産して5ヶ月が経った。
ものすごくゆっくり動いていた新生児が、今では足をバタバタして方向転換し気になるものに対して手を伸ばしつかめるようになった。
きっと、大人が過ごす5ヶ月の何十倍もの濃い時間を過ごしている。

私自身も母乳が出るようになりヒトは哺乳類であることを実感し、また4時間連続で寝られることが喜びになった。5ヶ月の赤ちゃんの睡眠退行は凄まじい。
そんな肉体的な変化と同時に精神的にもかなり大きな変化があるので記録しておく。


私はフワッとした人間だった。
仕事も転々としてるし、やりたいこと沢山あるし、でも何もやってないし、といった「地に足がついていない」感じの人だったと思う。

仕事を転々としているのもその都度理由は違ど「なんか今の仕事では何者かになれなさそうだから」といったこれまたフワッとした、現状に対する努力不足・謎の自信からくる未来へ期待している部分多少あった。
本当に好きな仕事に出会えてないから自分はこんなに不満を持つんだと思っていた。

そもそもなんでフワッとした人間だったのかと考えると、母がコロコロと色んな趣味にハマってはあっという間に飽きていく様を近くで見ていたからだと思う。
母は家のことはしっかりこなしているが地に足がついていない、ように私には見えていた。女性はそういうものだと。

そして、主人の優しさも私をフワッとさせてくれていた。
私が仕事を転々としても問題ない程度に稼ぎ、そして好きにしていいよと寛容に見守ってくれていた。
恵まれた環境にあったからこそフワッとした人生を過ごせていたと振り返って思う。

しかし、この数ヶ月で考えが変わってきた。

決まった職がある(求められている)ありがたさ、好きな仕事は出会うのではなく作り上げていくもの、継続は力なり、努力や積み重ねの重要さ、、

子育ての中で具体的にこの出来事があったから地に足ついた考えが浸透した!とかではなくただ日に日に「そういうことなんだなあ」と腑に落ちていく感覚。
でも、出産していなければまだ私は地に足がついていなかっただろう。

娘の存在は私を大人にしてくれている。
別にフワッとしていることが悪いことではないし、過去の自分を否定するわけでもない。
ただ、今までの考え方よりも「地に足がついてきた」のかと思う。
この変化がなんだか嬉しくて噛みしめたくなる感じだ。
よかったね、私。
新しい感覚で楽しいね。嬉しいね。

子育ては子供の成長と共に、自分の変化も感じられるものなのかと思うとより楽しみである。

産まれてきてくれてありがとう〜


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