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SETOUCHI ART COLLECTIVE CROSSING2023 GREEN を終えて。   【Part3】

企画名:SETOUCHI ART COLLECTIVE CROSSING2023 GREEN
会期:2023年5月25日(木)〜 6月7日(水)
場所:香川県高松市丸亀町グリーン西館1階 特設ギャラリー
アーティスト:(岡山県)金 孝妍、辻孝文、名合貴洋
       (香川県)高松明日香、樋口聡、PORTRATER

ギャラリー運営に関する課題と今後の展望

今回の展示では、百貨店の美術画廊のような古典的画廊とは一線を画す、コンテンポラリーギャラリー特有の自由な空間の使い方や地元作家の作品について非常に強い関心が寄せられていました。

丸亀町グリーンには高松市中心部の商業施設という立地の良さがあり、ふらっと散歩に訪れる地域住民や事業オーナー、観光で訪れる海外客などさまざまな客層が訪問されています。こうした場所で今後も現代アートに関わる取り組みが行われれば、香川県が提唱する“アート県” としてのブランディングとのシナジーも現れるため、地域活性化の文化的拠点としてのユニークなポジションが得られるものを感じられました。
また、商業施設ということで美術館のような作品を鑑賞する場としてだけでなく“購買” や “参加”という形でお客様がアートに触れることができる稀有な機会となりました。このような地域のアーティストを紹介できる場が継続的に提供されることは地域の成長にとっても望ましいことと考えます。

一方で、セールス面から見た課題は、すでに固定的なファンがついている特定作家の作品に購買が集中していた点です。各作家の知名度・認知度を向上させていくことでセールスの拡大を図ることができるものと考えています。販売価格帯についても1 万円を超える作品は購入ハードルが明らかに上がるため、幅広い価格帯を揃えつつ、展示としてのインパクトや魅力を高めるための大型作品の構成を組み合わせることが重要です。

当社の今後展望としては、さまざまなアートプロジェクトを通じて作家の知名度・認知度をあげる取り組みを継続しつつ、継続的な収入を得られるサブスクリプション事業や受託型の空間プロモーション等の展開を行う予定です。こうした取り組みが継続されることにより、瀬戸内の地域全体で地元
のアーティストを支援し、芸術について語り合う文化が醸成されることを期待しています。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!✨

9月にはART FAIR ASIA 福岡2023への出展が決まりました!
その様子をレポートできればと思います!

最後になりましたが、グテーレス事務総長もいわざる得ないこの「地球沸騰」並みの暑さの毎日。みなさま、どうぞご自愛くださいませ!

文責:杉本


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