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seta 公式note
2021年11月23日 19:24
向井里美 26歳 会社員休日の午後4時。一人暮らしのリビングに、カーテンを透かして西日が差し込んでくる。ソファでくつろぐ私の頬を焼くその光が、あまりに黄色くて急にこの世界が偽物のように思えてくる。「なあんてね」私は、誰に向けているわけでもない言葉を発する。昔から、想像力が豊かだった私は、こうして冗談だという事を言葉にしないと、架空の世界に閉じ込められて、乗り移ったようにその中の人物を演