Right, there is nothing …… 013
_カメラ
写真はたくさん撮るけれど、撮られることは苦手だ、という人がいる。
もちろん、撮られるのは好きだけど、自分はあまり撮らない、という人もいる。
人それぞれだと思うけど、私の場合は、撮ることもおそらく人並みで、撮られるほうも率先して写真にうつりに行くようなことはあまりしない。
でも、本当は写真にうつりたいと思っているのではないかと思っている。最近カメラを向けられると顔をそむけることの方が多いように思うけど、本心は違うのではないかと、自分で自分を疑っていたりする。
カメラは、写真を撮るためにあるので、まさか自分が撮影されるなんてことは考えもしないだろう。でも、今にはじまったことじゃないけど、もうそんな時代じゃない、とカメラに言いたい。
あなたは撮影するだけの機械ではありません。もちろん、すばらしい機能を持っています。しかし、それと同じくらいにすばらしいインテリアとしての才能もお持ちです。
だから、飾られて風景として写真におさまることだってあるだろうし、ときには真正面からポートレートのように撮影されることだってあるかもしれない。
考えてみれば、カメラってすでに製品カタログの段階で写真を撮られまくっているじゃないか。しかも、あらゆる角度から、内部までさらけだし、プロフィールもぎっしりと紹介され……。
とにもかくにも、カメラをカメラで撮影しました。
さあ、この後、このカメラさんはどのようなカメラとしてのアイデンティティーを提示してくれるのでしょう。
つぎは、このポラロイドでそのことについて考えてみたいと思う。
2009年7月27日 セサミスペース M (Twitter)
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