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No.38 息子のこと。卵アレルギーでした

息子が1才になる頃、卵も食事に加えることにした。
そしたらなーんと、卵アレルギーだった。
口に入れると舌で押し返してくる。
なんで? と思い、検査をしてみたら、卵、特に卵白の数値が高かった。
息子自身がもう少し大きくなってから、卵が入ると口の中がビリビリすると教えてくれた。
というわけで、食卓から卵が消えた。長女は卵大好きだったけれど、間違えて息子の口に入ったら危ないので、家族の食事には使わなくなった。
幼稚園に持って行くお弁当には、毎日卵焼きが入っていたのでご安心を。

子供たちと私の実家に行っていた時のことだ。
その日は日曜日で、起きて来た父が朝食を食べながら、横にいた孫息子にも、一口、二口と食べさせてくれていた。
何を食べているのかと見てみると、
まさかまさかまさか、卵かけご飯。
「お父さん! 何で?! 卵アレルギーなの知っているよね?!」
慌てた。
日曜日で近所の医者はお休みだった。
あちこち電話をかけて、隣市にある総合病院に小児科医が出勤していることがわかった。行ったら直ぐに診てくれると言う。
息子を連れて車を飛ばした。
まだ1才そこそこで、卵アレルギーも判ったばかり。
息子にどんな症状が出るのか、全くわからなかった。
心配なのは、アナフィラキシーなどで食道や咽頭が腫れたり、体の内側で何かが起こることや呼吸障害だ。
そのくらいの知識しかなかった。
しばらくするとチャイルドシートに座っていた息子が吐いた。
不安MAX。
20分くらいで病院に着くと、直ぐに医師が診察してくれた。
丁寧に診てくださり、しばらく経過を観察することになった。
「お母さん、ちゃんと見ていてあげないとだめでしょう」
強い口調て注意された。
「はい」

本当にその通りだと思った。
私がもっと気をつけていなければならなかった。
誰にでも、しつこく毎回でも
「卵アレルギーがあるから、何も食べさせないでね」と
伝え続ける必要がある。
子供は自分ではわからないのだ。

この時からだいぶ先の話になるけれど、入学した小学校の給食では、アレルギーを持つ児童に個別に対応してくれていた。
毎月栄養士の先生から手紙と献立表が届き、親が確認してお返しするという方法が卒業まで続いた。とてもありがたかった。

成長と共に息子のアレルギーは落ち着き、中学生になる頃には、卵を食べてもほとんど症状が出ることはなくなり、今は生卵も食べられる。
でも、小さい頃からの習慣で、生っぽい卵にはあまり手が出ないらしい。

今日も幸せな一日でありますように。

Love & Peace,


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