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IT現場で求められるソフトスキル集 目次

当noteは、技術者の方々に向けて、ITシステムの開発や保守の現場で求められるソフトスキルについて、形式知として伝えることを目的として作成したものである。
面談テクニックのようなSES独自のスキルについても紹介しているが、SES以外の形態で働く技術者にとっても参考になるスキルを多く取り上げる。

ソフトスキルの習得により、面談で好印象を与えたり、現場で信頼得たりすることができるようになる。
その結果、良質な仕事を任せられやすくなり、「上流工程SE」や「リーダー」のような、ハードスキルに加えてソフトスキルも必要になる仕事への足掛かりにもなる。

多忙な読み手の負担にならないよう、当noteでは以下のことを心掛ける。

  • 詳しい解説を行うことよりも、本質を捉えて簡潔な解説を行うことを心掛ける。

  • 体系的に整理し、それぞれのスキルを繋がりを持った形で理解できるようにする。

記事は以下の通り章分けしている。

  1. 俯瞰的な視点からの人間関係の把握
    1.1.人間関係のモデル化
     (1)「対象物」「行動主体」「関与」によるモデル化
     (2)「関与」の細分化(目に見える「手段」と、裏に隠れた「目的」)
     (3)「対象物」「行動主体」「関与」が複数存在するケースの記述
     (4)「対象物」が移行するケースの記述
     (5)「対象物」「行動主体」に内包される人間関係の記述

    1.2.人間関係のモデルと心理学・ゲーム理論の連関
     (1)心理学との連関(「目的」の源泉の分析)
     (2)ゲーム理論との連関(モデルによる前提条件の定義)

    1.3.人間関係のモデルを用いた経営学の知見の説明
     (1)モデルを用いたニーズとウォンツの説明
     (2)モデルを用いたシグナリングとスクリーニングの説明

    1.4.人間関係のモデルの適用事例
     (1)モデルを用いた再発防止策の策定
     (2)モデルを用いた恋愛関係の記述

  2. 個人間の人間関係に着目した対人スキル
    2.1.ディベート技術を用いた論理的な対話の型
     (1)議題の定義
     (2)提案の具体化
     (3)提案のメリット・デメリットの組み立て
     (4)主張を支える根拠
     (5)メリットとデメリットの比較のための価値基準
     (6)付随的提案と代替案

    2.2.弁論技術を用いた説得力の強化
     (1)権威性の利用
     (2)多数派の利用
     (3)心理的な誘導の利用
     (4)比喩の利用
     (5)非言語コミュニケーションの利用

    2.3.人間による非合理的な意思決定の考慮
     (1)プロスペクト理論の考慮
     (2)確証バイアスの考慮
     (3)アンカリングの考慮
     (4)学習性無力感の考慮

    2.4.対話の下地作り
     (1)第一印象の向上
     (2)単純接触効果の利用
     (3)本音の見抜き
     (4)雑談の勘所
     (5)ラポールの形成

  3. 組織内の人間関係に着目したソフトスキル
    3.1.上下関係に着目した対人スキル
     (1)組織の階層構造と担当者の役割
     (2)リーダーシップ理論
     (3)タスクの割り振りと実行

    3.2.組織特有の意思決定
     (1)集団浅慮の考慮
     (2)意思決定者の意向を汲んだ行動

    3.3.企業の経営戦略
     (1)内外の経営環境を俯瞰する思考法
     (2)自社のポジションを考える思考法

  4. ITシステムの開発・保守の現場で用いられるソフトスキル
    4.1.開発プロセスの概要
     4.1.1.ウォーターフォールの概要
      4.1.1.1.V字モデルと各工程の概要
       (1)V字モデルを用いたウォーターフォールの概要の説明
       (2)各工程の概要の説明

      4.1.1.2.アローダイアグラムやWBSによる作業計画
       (1)アローダイアグラムの概念
       (2)WBS・ガントチャートの作成

      4.1.1.3.工程管理の概要
       4.1.1.3.1.要件定義・設計・製造工程の管理
        (1)各工程のトレーサビリティの確認
        (2)課題・指摘事項の管理
        (3)プロジェクト全体を巻き込んだ課題・指摘事項対応

       4.1.1.3.2.試験工程の管理
        (1)試験の作業の流れ
        (2)バグの管理
        (3)バグの発生数と進捗の関係

      4.1.1.4.開発後のフェーズ
       4.1.1.4.1.移行フェーズにおける作業の概要
        (1)移行作業の計画
        (2)移行作業の方式
        (3)移行作業のリハーサル

       4.1.1.4.2.保守フェーズにおける作業の概要
        (1)障害対応と事後対応
        (2)保守性の確保
        (3)保守関係者へのナレッジマネジメント

     4.1.2.アジャイル開発の概要
      (1)スクラムによる作業プロセス定義
      (2)エクストリームプログラミングによる開発
      (3)チケットやバーンダウンチャートによる作業管理

     4.1.3.システム開発の見積もり
      (1)見積もりの難しさ
      (2)見積もりの手法
      (3)見積もりの際のポイント

     4.1.4.機能要件・非機能要件の充足
      (1)国際規格ISO/IEC 9126(JIS X 0129)による品質特性の定義

    4.2.ドキュメンテーションによる論点の整理と情報の伝達
     4.2.1.ドキュメント作成の基礎
      (1)文章の構造化
      (2)簡潔な記述
      (3)誤解のない文章表現
      (4)受け手に合わせた粒度

     4.2.2.ドキュメントの読み方
      (1)自分の推論との照らし合わせ
      (2)統計データを読む際の前提条件や因果関係の考慮

     4.2.3.開発現場特有のドキュメントの書き方
      (1)フローチャートの書き方
      (2)シーケンス図の書き方

    4.3.会議による効率的な協働
     (1)会議開催の判断
     (2)会議の日時設定と準備
     (3)会議開催と議事録作成

    4.4.現場参画の面談のテクニック
     (1)面談の大まかな流れ
     (2)良い印象を与えるための方針
     (3)良くある質問集

    4.5.メンタルヘルスへの配慮
     (1)IT業界特有の事情
     (2)メンタルヘルス不調の影響
     (3)メンタルヘルス不調の対策

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