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[ITIL4]XLA(Experience Level Agreements)

IVE(ItValueExpert)のイベントに参加した際に、CEO広木さんから海外ITSMイベントのフィードバックを頂いた際にご紹介いただきました。その中でXLA(eXperience Level Agreements)というキーワードが紹介されており、非常に面白いと思ったので紹介させていただきます。

#こちらのスライドP30にも記載あり
IT Service Management in 2020 and 2021 in Japan(IT VALUE EXPERTS Inc.)

SLA(Service Level Agreement)は皆さんご存じだと思いますが、SLAには「サービスレベルは達成(グリーン)しているが、顧客やユーザが不満(レッド)を抱えている」ってことはよくある話で、これをウォーターメロンエフェクトと言ったりします。

そういった状態を解決するソリューションの1つとして、SLAに「顧客体験にフォーカスしたKPIを組み込んだ、XLA(eXperience Level Agreements)があります。

SLAがQoS(Qality of Service)、機能要件や非機能要件に対する充足性にフォーカスしていたのに対して、XLAはQoE(Quality of Experience)、顧客体験に対する満足度にもフォーカス(例えば、ユーザ満足度、ユーザのアクションがスムーズに完了した割合、わかりやすく便利なインタフェース(パフォーマンス)など)します。これらをKPIに加えることで、より顧客との共創が求められるようになるでしょう。

なお、XLAはSLAに置き換わるものではなく、SLAに顧客体験の満足度に関するKPIを追加するようなイメージです。また、満足度は非常に定性的なため、様々な要因(環境、文化、個人のバイアス、など)に影響を受けるため、これらを理解したうえで、目標値を設定、モニタ、改善していく必要があります。

本日は以上です。ありがとうございました。

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