[SIAM]SIAM構造へ移行するためのモチベーションは?
SIAM入門補足シリーズです。今日は上記の記事で記載したSIAMで解決したいよくある課題についてです。
SIAMでは、「SIAM構造へ移行しよう!」というモチベーションになる要因を推進力グループとして定義しています。記事でもいくつかはご紹介しておりますが、以下で補足したいと思います。
1.サービスに対する顧客満足度の向上
顧客満足度を高めたいというモチベーションですが、その背景にある課題として、以下が記載されています。
・サービスパフォーマンスが期待値を満たしていない
・サービスプロバイダが相互に連携できていない
・役割と責任が不明確
・変更のスピードが遅い
・価値が実証(測定)されていない
・サービスプロバイダ間のコラボレーションが欠如している
・デリバリがサイロ化している
2.サービスとソーシングの状況の変化
以前はIT部門が内部サービスプロバイダとしてサービス提供していましたが、今はそういった状況ではなく以下のような変化があり、SIAM行動への移行に対するモチベーションとなっています。
・自社ではサービス提供せず、アウトソーシング化。契約に縛られて柔軟性が低下
・情報システム部門以外のシャドーITが存在し、ガバナンス不足
・マルチサービスによりプロバイダ数が増加し、管理が複雑化
3.オペレーションの効率化
オペレーションを効率化するにあたり、2で記載したような状況の結果、それぞれのサービスプロバイダが個別のサービスマネジメント能力、データと情報フロー、情報標準、ツールを持っており、オペレーションの効率化が困難になっています。
上記ようなモチベーションから、SIAM構造への移行を検討する組織が昨今益々増加してきています。もし皆さんの組織が同様の状況であれば、ぜひ一度SIAM構造への移行を検討してみてください。
本日は以上です。ありがとうございました。
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