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「このバグは放っといてもクリティカルじゃないし運営リソースも限られてるからヨシ!」

と、いうことかは分からないけど(でもそういう前提で話すけど)、ソシャゲでたまに見かける「軽微なバグがいつまでも放っとかれる現象」、あまり良くないと思うんですよね。

いやもちろん、言い分は分かります。

日々の定常更新、新機能の開発、やらなければいけない仕事は運営が続く限り湧き続ける。限られた人員・期間・予算でそれを捌こうとなったら、クリティカル(ダメージが増えるんじゃなくて「致命的」って意味)でないバグは「優先度の低いタスク」になるんでしょう。

それにビジネスという意味では、「費用対効果」を考えざるをえない。つまり「どうってことないバグの対応に人員をアサインして、元が取れるのか?」。バグ完治までに幾らの人月が必要で、給料から考えて〇万円相当で……という視点で、ソロバンを弾いたりもするでしょう。ゲーム業界もボランティアじゃないので。

それでも、バグを放っとくということは、プレイヤーから見れば信用問題なんですよ。

運営このゲームのこと分かってる? ていうか自分でプレイしてる? なんて言ってる人、見たことありませんか? これが信用されてない状態です。Twitterとかで観測してると、「プレイヤーが運営を信用してるか」は継続の重要なファクターだなと感じることがあります。

信用の有無は計測しにくいと思います。プレイヤーは信用してないゲームでも、いつもの習性でなんとなく立ち上げて、なんとなくルーチンプレイをこなして、もしかしたらなんとなく課金する。ソシャゲの到達点の一つは「プレイヤーの生活習慣に組み込まれること」だと思いますが、これが実現できてる状態ってこういう事でしょう? グチグチ言いながらも転職せず、やりたくない仕事を何年も続けてる、みたいな……

こうなると、「運営が取得するユーザーデータには差が無いのに、プレイヤーの心はいつの間にかゲームから離れている」現象が起こらないでしょうか? そしてある日、突然離脱する、と。

「このゲームはここが良い、ここが悪い」と明確になってるプレイヤーなんてほとんどいないでしょう。

大体は「は? 最高かよ」「は? 最低かよ」を行ったり来たりしてます。注意すべきなのは最低モードで、この時は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態です。こうなると、小さくてどうでもいい汚点が、片っ端から全部「袈裟」になっていきませんか? そう、例えば「別に進行不能になったりするワケでもないバグが放っとかれてる」とか

「優先度の低いタスクが、残る限りずっと抱えなきゃいけない状態異常」というのはよくある話です。瀕死状態ならHPを回復させるのが最優先、というのは分かりますが、その毒いつまで放っとくんです?

よろしければ、是非お願いします。