敗北感のキモチ

昨日
生まれた
敗北感には
日々の反復練習で
身についた
効力感で対抗しようと
決めた今日のボクは
朝早く
目が醒めた瞬間に
君に電話した

一応
電話には出たけれど
君はまだ
眠そうで、迷惑そうで
ボクの話は半分に聴いていた
思考回路が半分停止していた

というわけで
昨日の敗北感は
君には
受け止められる風もなく
また、同じ場所に戻ってきた

それからしばらくの間
ボクは彼と一緒に過ごした
特別な配慮も我慢もせずに
彼のカウンセリングを行った

一日
時間にして約30分間
昨日の敗北感は
一昨日の敗北感に変わり
やがて、遠い過去に味わった
敗北感となった

少しずつ敗北感との
自然な距離感が
取れてきたので
ボクは
全く新しい練習を開始した

自分で
メニューを考えるのは
非常に楽しかった
できないこと
できることを
まずはノートに書き出すと
次に、それに見合った
その日のメニューを組んだ

すぐに
効果が表れるもの
ばかりではないが
やってみる
一度試してみると
案外
嫌になることもなかった
割と苦もなく続けられた

練習開始から
10日目の朝
カウンセリングの
準備をしてると
敗北感が自分の方から
話し掛けてきた

どうも
今朝は
調子が良いらしい

原因を
聴いてみると
練習の成果で
昨日の敗北感は
名前が変わり
新しく
今日の効力感に
なったのだそう

『後ろめたさは消えました』
『あなたのおかげです』
『ありがとうございました』

それを聞いた
ボクはホっと安心した
ここまでの
プロセス(過程)は
だいたい、こんな感じ

すべてが終わった頃
君からの連絡があった

『ごめんね』
『私、あまり調子が良くないの』
『いつも悪いね』
『せっかく東京まで来てもらったのに』
『全く自己嫌悪になるわ』

今度は
君の嫌悪感との対話が始まる
前回よりも
長い一日になりそうだった
新しい練習メニューを考えないと

ボクの生活は
なかなか暇にはならない
まあ、仕方のないことだけど

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