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終わっていると思えるこの世界で

 こんばんは。
 皆さんは今の生活に満足していますか?こんなことを聞くといかにも怪しいですよねw
 日本は、幸福度ランキングが割と低いということを聞いたことがあります。相対的な評価を気にする人が多いためらしいです(真偽不明)。多分今の生活に満足しているかどうかと聞いたところで、一番多い回答は、「満足していない」になるでしょう。
 そうなんです。今の生活に満足している人なんてそうそういない。誰しもが暗い悩みを抱えて生きているのかもしれません。自分の所得が他人の所得より低くて落ち込んだり、学歴に大きな差が開いていたりなど、さまざまなコンプレックスが付きまといます。
 ここで、魯迅の「故郷」を紹介します。「何を唐突に……」と思う人がいるかもしれません。しかし、この物語は、割と今の状況を露骨に再現していると思うのです。中身をざっくり話すと、主人公の公務員が故郷に帰って、変わり果てた親友と再会するというものです。
 主人公は、幼い時に親友と仲よく遊んでいました。まさに、皆さんが思うような親友関係です。しかし、大人になったとき、親友は公務員の主人公に他人行儀な態度を取り始めます。身分の差を理解してのことなのでしょうね。彼には子供がいたのですが、その子に対しても主人公に無礼を働くなということを言っていた気がします。
 これは、今の現代社会となにも変わりありません。とても悲しい社会です。

「何を言っているんだ。俺たちはずっと友達だよ!」

 本当にそういえますか?
 成人式や同窓会で、「俺東大だから誉めろ」、「官僚になったんだよね。忙しい~~~~」なんて言いふらしてる時点でコンプレックスがあるといえるかもしれません。
 結局、誰も幸福にはなれません。身分の違いを意識している限りは。誰がどの地位にいて、自分はここだ、あの人が堕ちてくれたw、と考えることは、一種の無間地獄です。苦痛が苦痛を産んで死ぬまでそれが続く。想像するだけで寒気がします。
 誰もが苦しむようなこの状況は、そう簡単に切り抜けられないのかもしれません。何も考えられなくなるほど、追いつめられる人もいるかもしれませんね。発想の転換もそれなりにエネルギーが必要ですし、前を向いて微笑むこともむなしいだけ……
 しかし、そのままだと死にたい気持ちに支配されます。自分の世界がどうにもならないと思えてしまうと、自然とあきらめたくなる気持ちになります。泥の中に沈められているような、濃霧にいるような状態から抜け出す手っ取り早い方法が死なのです。そうならないためにも、自分を助けてあげることを忘れてはいけない気がします。
 この世界は終わっています。死が救済であるというのも真理なのかもしれません。しかし、あくまでそれは競争社会での話です。ひとたび外に目をやれば様々な世界が広がっています。砂漠やオーロラ、城や宮殿など、見れてない景色はいっぱいあるはずです。世界に目を向けなくても、近所の森に行ってみれば、多様な生態系が広がっています。まずは、それを見るために生きてみませんか?

 駄文を書き連ねてしまいましたが、興味をもってくれたら幸いです。
 私自身、気分が暗い状況で、ぼーっとしながら書いた文章なので、ふざけてるだろって思われるかもしれません。それでも、この文章を読んでくれた人は本当にありがとうございます!これからも精進いたしますのでよろしくお願いします。

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