夢No.20190327 やさしい村
私はほぼ毎日フルカラーで音付きの夢を見ます。内容をひとに話すと「なんだそれは」と言われることが多々あるので、ときどき記すことにしました。寝起きに近い状態でのメモ書きなので、不適切な書き方もあるかもしれませんが、なるべく夢の臨場感そのままに綴っていこうと思います。
夢No.20190327
山の中に引っ越した。
人が少なくて、いや、老人はたくさんいて、私は高校生で、高校生は6人しかいないらしい。制服は靴下が2枚重ねで、セーラー服のリボンがオレンジで、靴下にもリボンにもギラギラしたラメが入っている。
学校は近い。うちからは見えないけど、それは木がめちゃくちゃはえているせいで、うちからは隣どころか空も見えなくて、木々を縫うように走っている路面電車がうちの前に停まる。路面電車はすごく近代的な全自動でデザインもかっこよくてエコなエネルギー使って無人制御されていてAIがわからないことを教えてくれるのに、ものすごく走るのが遅い。たぶん歩いた方が速い。駅と駅の間もすごく短くて、学校までは2駅で15分。でもたぶんうちから歩けば5分くらいしかかからない。それでもここは老人ばかりの村だから、廃線になったら彼らが困るから、と、みんな積極的に路面電車を使っている。やさしい。
学校は1クラスしかない。授業は全部フランス語だ。私がフランス語を話せないと知って、同級生はとても親切に教えてくれた。フランス語を話せない人を初めて見たらしい同級生に、今まで何語で授業を受けていたのか聞かれて、私はロシア語で授業を受けていたと嘘をついた。同級生たちは無邪気に褒めてくれて、フランス語は誰でも200時間で話せるようになるから心配ないと言ってくれた。やさしい。
村は唯一の産業として、貴重な固有種の馬を育てている。その馬を守るための助成金がこの村をそのまま守っているのだそうで、村人はみんな馬を大切にしている。もうすぐ村の祭があって、祭では競馬をやる。私はクラスの「偵察担当」に任命された。敵の馬の調子がいいかどうかをこっそり見てくるというスパイの係だ。私は馬を見ても調子なんかわからないからどうしようと思ったけど、相手がどんな様子であろうと味方の馬には「相手はちょっと調子が悪い」「だから楽勝だ」と伝えて励ますことになっているらしい。この村は、なんだかよくわからないけど、とにかくやさしい。
授業と祭の練習を終え、ものすごく遅い路面電車に乗ってうちに帰ると、中学生の妹がいた。妹が歩いて帰ってきたと言うので、廃線になったら困る人がいるんだってよ? と私が言うと、妹は「歩いたら5分でつくのに電車で15分とかバカじゃないの? 電車に払うぶんのお金は税金に上乗せすればいんじゃん? あたし払うし。っていうか、制服ダサくね?」と言った。
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