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気鬱が降ってくる14

夕食後に気鬱がやって来るのは、
夜にはなりそれなりの静けさが訪れるからだろうか。
高齢者施設で仕事をしていた時、
夕方になると不穏になる利用者さんが数人いた。
この方々は軽度の認知症だったが、
今の私も脳の変化としては似たような事が起きているのかもしれない。
原因は異なるけれど。
いずれにせよひとりでいるのは良いことではないので犬を飼いたいが
突然の入院があった時を考えると飼えない。
サボテンが関の山だ。
誰かと5分でも10分でも話せば気が落ち着くかもしれないと
考えるも話す相手がいない。
メールやラインよりも肉声というのが薬になるのは、
そこに温もりが有るからだろう。
話す内容など実は何でもいい。
夕飯、何を食べた?
そんな事でいい。

犬の遺影に語りかけてもワン!も言わないし、
ましてや家族の遺影は笑顔のまま。

事故で脚が不自由になってから気鬱を吹き飛ばせなくなった。
去ってくれるのを待つのみ。


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