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はいがん さいはつ きろく

10月4日それは突然やってくる。

6月末くらいから、咳が止まらない、痰が出るの異変。

時は遡り、
2020年6月に肺癌出現。
左上葉切除でのりきった。

2021年2月にコロナ感染。
元々弱い気管支が悲鳴をあげがちな日常で、
最初は咳自体そんなに気にならなかった。

癌手術後の定期検診は順調だしと
たかを括って
2023年6月の検診は仕事を理由にとばした。
もう3年にもなるのになんにもないって。

2023年の話に戻り、
咳は8月に入っても治らない。2ヶ月かー。
いよいよやばいか?と思い腰を上げて
近くのクリニックを受診。
なんだか変な影が、といわれ、
元のかかりつけ医にきくようにとお達し。
総合病院のかかりつけ医予約が10月にとれた。

つまりは
のんびりと構えてたわけです。
この間、咳は出続けてる。


久々のかかりつけ医。
若い精悍な男性。爽やか。
入室して咳の状況と
CTをとったので、やばいですか?
深刻度がわからないので、ときくと
「やばいですね」

「再発が濃厚です」

血液検査の腫瘍マーカーの数値は194
CTの影を指差して教えてくれる。
この時点で、肺と心臓の膜、反対の肺の膜、肺の中、胸あたりから首にかけての骨、そして胸水のなかからも癌成分がでてきているとのこと。

再発は一般的に予後が悪いそうだ。

ここまできいて、なにか言いたいことありますか?

「午後の仕事はできますか?」
胸水を抜いた方がいいので、
おやすみできるならしてください。

そんな仕事人間でもないが、
考えられるのは直近の予定ぐらいだった。
なんとか同僚に連絡して事なきを得る。


そして、パートナーに電話したとこで、
ダーッと涙腺が崩壊。
この涙についてはいまだによくわからない。

胸水抜いてもらい、もう一度、先生と話す。
予後は一般的に悪い。
一年半ほどと言われているため、これから後のことを急いでいます。
悲観的になりすぎないようにして、ひとつひとつやっていきましょう。と力強く語られる先生。

ひとまず、細胞を取る必要があり、
検査のための入院手続きをすることになった。


わたしの根本の問題は、
「生きる気力がない」こと。
これは3年前の癌発症の時も同じ課題があった。

生きづらかった。
散々、心や発達の学びをしてきて
希望や光、哲学についてお金と時間を投資してきた。
学生のころにADHDグレーと診断がおり、
一時期カウンセリングと投薬治療してたことがある。

社会人で鬱になったのは
発達障害の二次障害だと
精神科医から言われたこともあった

なんとか生きてきた方だと思うよ。
素敵なパートナーと
大切な家族。居心地のいい家。
やりがいのある仕事。国家資格までとれたぜ。
副業もしてる。相談業。占いも勉強した。

どれもがわたしを生かす力になってくれ、
いのちにふれている気がしていたけれど。

私自身が生きる気持ちがないと、
どんな条件も理由も生きる糧にはならない。

生きる気力のない関西在住中年女が、
約一年半と医師にいわれた期間をどう過ごすのだろう。


何が起きるのかを記録してみる。

死ぬ気になったらなんでもできるというが
死ぬに触れたらなにがおきるのか?

面白いことが起きたらラッキー。
何も起こらなくても、とんとん。
死ぬまで生きる記録、はじめよう。


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