文学フリマ東京#37 戦利品メモ [E]
もうすぐ#38が開催ですが。
紹介編(読んだ順)
おわりの、if
「おわりの、」という同人(サークル)さん? 二人の作家さんの合同誌。
Twitter(𝕏): @owari__no
2022年11月発行
毎回テーマを決めていらして、今回は「if」。で、「おわりの、if」ということらしい。
短篇/掌編5編、連作短歌20首。今回はゲストの方が一篇寄稿。
それを、ぼんやりとしか思い出せないんです。
BLUE MOON/小石川蓮さん
Twitter(𝕏): @koishikawaren
2022年5月発行
ブースでSFと掲げているのに興味を惹かれてお話を伺ったら「『少し不思議』なお話を書いてるんです」とのこと。
いわゆるSFというのとはテイストが異なるが、確かに少しふしぎなお話。
最後のページ(遊び紙)の足跡が(ノ≧▽≦)ノ
第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト
pixiv小説編集部/さなコン運営委員会
2023年11月11日発行
ピクシブ、日本SF作家クラブが主催するコンテストの第3回受賞作。と最終選考会議事録、座談会まとめ。
境界アンソロジー『/(スラッシュ)』
発行者:百百百百さん
2022年11月発行
商業/web作家33名による「境界」をテーマにしたアンソロジー
さまざまな作家がさまざまな「境界」の話を綴った、A5判400ページという熱意の塊。
ほろびのうた
たけぞうさん
2023年5月発行
二人称小説を愛する小説家・たけぞう氏のライトノベル。
確か最初の一冊ならこれが読みやすいのでは、と薦められた。
感想編
総論的な印象と感想です。個々の作品に触れるのは控えています。
改めて、とにかく、皆さん、アツい
文学フリマ東京#37訪問記でも記したけど、文章を書くこと、文芸創作を書くこと、それを書籍や雑誌の形にまとめること、発表することへの情熱がアツい。
現場で各ブースの熱気、会場の雰囲気から感じたものが、購入して4ヶ月以上経っても、各書籍/冊子を開けば立ち込める。
「こういう話が好きなんだ」「こういう文を書きたいんだ」というのが伝わってくるよ。
文を読むのはいいな。
綴り重ねられる文が織り成す「像」を楽しむ快感。
描写の意図なんかを考えながら読む楽しみ。
対価を払って読むのはいいな。
無償だと読み進められないかも知れないけど(途中で気力喪失など)、対価を払っているなら読もう読まなきゃって気になる。
(遠慮も無用だし……)
つまり
「文学フリマ」という催し、悪くないな。
勉強編
個々の作品に触れるのは控えています。
文
現在形(終止形)の多用が目につく。
臨場感、ライヴ感的などを醸す効果は確かにあるな(。-`ω´-).。oஇ
半面、あまりに多用すると軽く感じられるのは否めないな( ˘•ω•˘ )
自分はさほど現在形を使わないと思った。なぜだろう。
現在形と過去形それぞれの使い方を意識する契機になった。
文体
話し言葉で畳みかけるような調子の文が目につく。
段落を、刻んでくるなあ。そういう文章が目につく。
「いまどき」の傾向なのか、たまたまなのか……
文章
皆さん書籍/冊子を作って頒布するだけあって、文を連ねてイメージ、ストーリーを紡ぐのが上手い。
無駄な言葉がない。絞った言葉でイメージを喚起している(できている)。
「余分な文」がない。ばらけてない。すべての文がストーリーを構成している。
推敲を重ねられているんだろうな。これ、重要だな。
(おわり)
(Rev.001 2024-04-07)
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