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運動音痴だった息子がくれた勇気

息子は、一ヶ月早産で生まれたこともあってか、同年代の子たちと比べると、出来ないことがたくさんあった。

ボール投げ、三輪車、縄跳び…苦手とかそういうレベルじゃなくて、親の私が見ていても、辛くなってしまうぐらい出来ない…。

だから、無理に他の子と同じように出来るようにと私が一生懸命息子に働きかけるというようなことも敢えてしなかった。出来ない息子をそのまま受け入れるしかない…。

でも、息子は、出来ないけれども、身体を動かす事が好き。出来なくても、みんなと一緒にやりたいって気持ちの方がもの凄く強かった。

だから、自分の思う通りに身体が動かなくって、悔しくって、大泣きしながらも、決して途中でその遊びを止めたりしない。

小学校に入って、体育の授業で縄跳びをやった時も、前跳びから一苦労。どうにか出来るようになって、また後ろ跳びで悪戦苦闘。

それでも、めげない。

私が息子にある魔法をかけてみた。魔法と言っても、暗示をかけるってことだけど。

○○だったら、絶対跳べるようになるよ。ママが魔法かけておいたから、絶対大丈夫!!

その魔法が効いたのか、後ろ跳びも出来るようになった。

たまたまかも知れないけれど、小さな子供にとって、親の言葉の影響力って大きいよなぁ~って思う。大好きな親が自分の力を信じてくれる。心から応援してくれる。それってもの凄いパワーを持っていると思う。

だから、逆に親があなたには無理よって、最初から諦めて子供に接していたら、子供は、すぐに諦める子になってしまったのかも知れない。運動音痴の私は、こちらのパターン。

今となって、私も息子の力を信じてあげることが出来てホントに良かったと思う。

息子が思うように身体が動かなくても、あなたには向いていないとか、余計なことを口にしなくてホントに良かった。

私は今まで、運動が得意な子たちにとって、苦手な子たちは、迷惑をかけてしまうって勝手に思い込んでいた。

でも、息子にはそんなことは全く関係ない。得意か苦手か?よりも、自分が好きか嫌いか?友達と一緒にやりたいか、やりたくないか?

ちゃんと、自分の気持ちを、大切にして生きている。

私は、自分のやってみたい、好きとかそういうことよりも、まわりに迷惑かけないか?出来ない私のことをまわりはバカにしてこないか?とか余計なことをいつも考えていた。

みんな得意、不得意があるのは当然だけれど、不得意だと思っていることも、ホントはやってみたいことかも知れない。不得意って何を基準にして言っている?みんなより出来ないと不得意??みんなより出来ないとチャレンジしちゃいけない?

そうやって、迷惑かかるとか、バカにされるとかまわりのことばかり気にしていると、ホントに自分の好きなこと、やりたいことをいつまでたっても始められない。

どんな人だって、最初は失敗ばかりのはず。

息子が小学校の運動会で踊ったダンスの曲。
運動音痴の息子が楽しそうに踊っている姿を見て、感動して必死で涙を堪えたっけ。

今も、この曲を聞くと、涙が溢れてきます。

そんな運動音痴だった息子も中学生になり、
今は、バスケ部に入って頑張っています。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。



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