価値観の差異〜花束みたいな恋をした〜
私もそうだった。
大学4年生の頃、ベンチャー企業インターン先の上司と付き合っていた。
ちょっとしたきっかけで仲良くなり、遊びに行くようになり、楽しいことを一緒にするのが楽しくて、幸せでたまらなかった。
でも私がインターン先ではなく、大企業に就職してから変わった。
環境が変わった私と、環境が変わらない彼。
麦くんみたいに新しい価値観について「仕方がないんだ」の押し売りはしていないが、新しい環境が楽しいと思っていた私に彼はどこか遠くに感じてしまったのだろう。
絹と麦は互いのスタートが同じだったから、折り合いをつけるタイミングも同じだったが、世の中スタートが異なる事が多い。
だからどちらかの「一方的」という言葉がよく使われてしまうのだと思う。
価値観は環境によって変わって当たり前だ。
それも最初「合う」と思った人ほどこそ微量の差異がとても大きく感じてしまう。その際を、新しい価値観としていいなと思えるか思えないかが人間関係を大きく左右するのではないかと思う。
麦と絹は大学生で出会い、社会に出てどんどん新しい世界に、価値観に出会うときだ。価値観の差異は仕方がない。
その価値観をどう受け止めるか、それを見つけることが人生大切なのだと思う。
好きなシーン
・花の名前をあえて教えない絹ちゃん
・ベランダで麦くんが抱きしめるのではなく、絹ちゃんが腰に手を回すところ
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