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セプテーニグループ社内新規事業プランコンテスト「gen-ten 2021」総括 ~入賞者3人に聞く、それぞれの「gen-ten」~

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。

セプテーニグループでは、毎年社内新規事業プランコンテスト「gen-ten」を開催しています。

▼「gen-ten」についてはこちらの記事をご覧ください。

今年も昨年に続き「gen-ten 2021」の予選・本戦はオンラインにて開催されました。

▼「gen-ten 2021」本選のオープニングムービー

多数の出場者の中から激戦を勝ち抜き入賞したのは、出場回数や社歴、事業プランも多様な3名のメンバー。

そこで今回は、今年の「gen-ten」の振り返りとして、入賞した3人の方々に「gen-ten」に出場したきっかけやプレゼンへの向き合い方、「gen-ten」を経て学んだことなどを聞いてきました!

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鵜飼さん
2017年 セプテーニに中途入社。動画広告事業拡大へ向けてスペシャリストとして参画。その後グループ会社であるSepteni Ad Creativeに出向し動画制作部署の責任者としてクオリティコントロール、制作チームのマネジメント、戦略の策定に従事する。
「gen-ten2021」ではクリエイティブ領域の事業プランにて優勝を収める。

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中田さん
2017年セプテーニに新卒入社し、グローバルプロダクト部に所属。多国籍なメンバーで構成される部署で日本企業の海外進出や海外企業の日本進出をデジタルマーケティングで支援している。
「gen-ten2021」では香りに関する事業プランで準優勝を獲得。

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横田さん
2021年セプテーニに新卒入社し、マーケティング戦略本部にてリサーチチームに所属。大学院時代はキヌアの研究をしており、在学中に産学連携に興味を持ったことを機に、今回産学連携に関する事業プランで「gen-ten2021」に初出場し、入賞を果たす。

ー お集まりいただきまして、ありがとうございます!本日は「gen-ten」についてみなさんのお話をお伺いしたいと思います。
最初に、中田さんと横田さんは今回初出場、鵜飼さんは2回目の出場ということですが、なぜ「gen-ten2021」に出ようと思ったのでしょうか?

では最初に中田さんお願いいたします。

中田さん)
新卒でセプテーニに入社し、これまで5年間グローバルプロダクト部で経験を積んできていたのですが、徐々に自身のキャリアについて考えるようになっていました。
以前から仕事以外にも活動の場を増やしたいと思い、週末に学生としてファッションの学校に通ったり、趣味として調香に関わる活動などを行ったりしていました。ゆくゆくはクリエイティブな環境に身を置けるよう舵を切っていけたらなと思っていたんです。

そうしている時に部署内で異動があり、気持ちが少し切り替わったタイミングで「gen-ten 2021」の募集が始まりました。そこで、「せっかくだから自分が好きな“香り”という事業アイディアで挑戦してみよう!」「自分がやりたいなと思っていることに対し代表の佐藤さんや社外のベンチャーキャピタルの方(※)からフィードバックをもらえる機会があるのはとてもいいな」と思い、出場することに決めました。

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※「gen-ten」の本選では社外からゲストを招き、事業プランについて最終審査していただきます。

ー 中田さんありがとうございます。
続いて、BN(※)で初出場にして見事入賞なさった横田さんにお伺いしたいと思います。
もし私がBNの立場で「gen-ten」に出場するとなったら、とても緊張してしまう気がします!

※BN:Brand Newの略。新卒社員。

横田さん)
逆にBNだからこそあまり怖がらずに挑戦できたと思っていて。

私がはじめて「gen-ten」のことを知ったのは、内定後に人事の方と面談した時です。セプテーニグループではこういう取り組みがあるよ、と教えてもらいました。トップダウンではなくてボトムアップで新規事業を提案できる機会があるってすごくいい会社だなと思うと同時に「gen-ten」出場自体にも興味を持ったんです。

私の所属している部署には、入社一年目で「gen-ten」に出場した方や、去年「gen-ten」に出ていた先輩がいて、その方々からお話を聞く機会があったんです。お話を聞くうちに、自分もやれるかもしれない、と思ったのが「gen-ten」に出場したきっかけです。1年目の私でどこまでいけるんだろう、という気持ちでしたね。

ただ私が今回提案した事業アイディアは、私が人生において最終的なテーマとしてやりたいものではあったのですが、正直まさか本選に通ると思っていなくて。
さらにそこからこうやって入賞させてもらうということも全然想像していなかったので、とても驚いています。

ー 入社一年目での力試し、という意味合いもあって挑戦なさったのですね!他にもBNで出場した人はいたのでしょうか?

横田さん)
予選にはBNも5人くらい出場していていて、度々同期メンバーでオンライン上で集まって一緒に準備していたりしましたね。
朝早く起きて、「資料ここまでできた!」って報告しあったり、アイディアの壁打ちをみんなでやったり。

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一同)
仲いい~!

ー 次に鵜飼さんにお伺いしたい思います。鵜飼さんは2年前「gen-ten」に出場なさっていて、今回再出場で優勝されましたよね。再出場にかけた想いや、出場にあたって前回から変えたこと・意識したことなどありましたか?

鵜飼さん)
まず再出場にあたっては、「勝ちたい!」という思いはありましたね。
あとはちょっと違う意味合いもあって。前回の出場を通じてわかった、自分に足りなかったり甘かったりしたところを、2年かけてしっかり詰めてきました、という報告がしたかったんです。
そしてせっかく出るんだったら結果もついてきてほしい、優勝したい、という気持ちでした。

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ー 提案した事業内容の方向性に関しては、2年前と基本的には同じだったのでしょうか?

鵜飼さん)
2年前と変えたところと、変えていないところがあります。
変えていないところは、一番自分がやりたいと思っていた「クリエイターの価値をあげていく」というコアの部分です。ここが自分の本質だと感じていて、人生でリスクをとっても成し遂げたいと思っていることなんですよね。

一方でそれをビジネスモデルとして落とし込んだ時の座組やテクニカルな部分は全て考え直しています。
前回出場した時に提案したのは動画事業のプランだったのですが、今振り返ってみればただマーケットを見ていただけだったな...という反省もあるんですよ。たしかに2年前だとYouTubeをはじめ動画がすごく流行ってきていて、動画メディアがどんどん出てくるタイミングだったので、それはそれで時流を押さえている提案ではあったと思います。でもいまさらそれをもう一回やりたいのか?この答えを考える中で本質を見つけることができ今回のプランに至りました。

▼「gen-ten 2019」本戦での鵜飼さんのプレゼンの様子。この時はオフラインでの開催でした。

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ー 本質的に自分のやりたいことへの想いは変えず、どうやってそれを実現するかというHOWを変えて提案したということですね。ありがとうございます。

予選通過後、オンライン合宿をふまえた本選まではどのように活動なさったのでしょうか?その中で大変だったこと、辛かったことなどはありましたか?

横田さん)
本選までの2週間は、メンターであるビビビット代表の小宮さんと打ち合わせを重ねていました。まずはしっかり市場調査をしなきゃいけないということで、大学の先生にオンラインでヒアリングしたり色んな方のお話を伺ったりして、どんな課題があるのかなどを調べていきました。
ひたすらリサーチを重ねることで、自分の中のストーリーが作りやすくなったと思います。

その後本戦の合宿ではサポーターとして参加してくださったクリエイターの方も含め3人でアイディアを詰めていきました。ただ大きく変えることはなかったので、合宿自体はそんなに辛いとは感じませんでしたね。

むしろ、予選を通過した直後の時期が辛かったかもしれません(笑)。まさか自分が本戦に通過すると思っていなかったので、この後さらに何をしたらいいのかわからないまま普段の業務に向き合っているだけで時間が過ぎてしまう、という状況が歯がゆかったのを覚えています。

しかし本戦に向けて取り組み始めてからは完走できたと思います。

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▲「gen-ten」では年ごとに特設サイトが開設され、応募や全体のスケジュール、過去の事例が掲載されます。

ー ありがとうございます。中田さんはいかがでしょうか?

中田さん)
私は予選を経て本選まで、香りに関する事業というアイディアは変えていません。ただそれをどう展開していくか、どうすれば収益を安定させることができるのか、どう見せたら自分が優勝する確率が上がるのかなど、とても悩みましたね。ファッションの学校の先生に資料を見せてアドバイスをもらったりしていました。

また、本戦ではサポーターのエンジニアの方々ふくめ合計3人で合宿を行いました。つらいと感じたことは無かったものの、多分1人だったらつらかっただろうなと思うことは度々ありましたね。
本戦前にネガティブチェックステージという段階があるんですけど、それが終わったタイミングで、今まで予選から1か月かけてコツコツ積み上げていったものをいったん全部イチから見直してみたんです。
その後資料をちゃんと作り始めたのは本番前日の夜遅くからだったので、もし1人でやっていたらどうなってたんだろうと思いますね(笑)。

ー サポートメンバーのみなさんと乗り切ったんですね。
プレゼン本番のときに意識したことはありましたか?

中田さん)
私がやりたいテーマの本質・核心はどんなかたちでもいいので伝えたいと思っていたので、そこをしっかり説得するための材料としてスライドを作成していました。カンペも用意してはいましたが、本番では意外にすらすらと言葉は出てきましたね。勝ちにいくというよりは、最終的にプレゼンを通じて記憶に残る人になりたいとすごく意識していました。

▼本戦でのプレゼンの様子。発表者は資料を画面に投影しながらプレゼンを行います。

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横田さん)
私はとても緊張しやすい性格なので、事前に読む原稿を完璧に作り上げるタイプでした。原稿を書いて声に出して何回も練習し、5分ぴったりに合わないからここの5秒の内容を変えよう、といった細かいところまで調整して挑みました。準備をしっかりやらないと自分の納得のいくプレゼンができないなと思っていたので。
本番では緊張してしまってその時の記憶はないのですが(笑)、納得のいくプレゼンをすることができて良かったです。

ー 鵜飼さんは2回目でしたが、今回も緊張はしましたか?

鵜飼さん)
緊張しました(笑)。

僕は逆に原稿にするとできないタイプで、
ただめちゃくちゃ練習していたので、全部内容は頭に入っていて、スライドを見たらたとえ寝起きでも言いたい内容が全部勝手に言えるくらい詰めていました。
毎回練習の様子を動画に撮ってそのたびに振り返ることを毎日10回20回と重ねていくと、だんだんできるようになってくるんです。メンターにも都度動画を送ってアドバイスや質問をしてもらって、それに答えて、というやり方をしていたので結構効率はよかったですね。

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一同)
なるほど~。

鵜飼さん)
内容面では、僕の事業プランがクリエイティブ領域の専門性が高い話だったので、いかに一般的な視点でわかりやすく伝えられるかということを意識していましたね。メンターにもそのあたりのアドバイスをいただいていました。


ー みなさんそれぞれの工夫が身を結んでの今回の受賞ということですね。
改めて今回入賞した感想をお伺いできますか?

横田)
先ほども話したように、今回「gen-ten」に参加したのは、自分の本当にやりたいことがどこまで通用するのか試してみたかったからなのですが、その中で実際に本戦出場や入賞という結果があったからこそ、自分に足りないものや、逆に自分にできることがクリアになったなと思っています。
また、もともと自分がやりたいことをすぐに実現するのは難しいだろうなと思っていたんですけど、今回の「gen-ten」での評価を聞いて、これから実現を目指していくためには何を学ぶべきか分かったんです。これが今回得たもので一番大きな事だったかなと思います。
そういう意味では今回挑戦してみて、BNだからっていう理由であきらめたりせず最後までやりきれたのは良かったかなと思います。

ー 素敵です!
中田さんはいかがでしょうか?

中田さん)
私は入賞してみて、今までお世話になった方々への感謝がすごく溢れてきました。

もともと調香などの社外活動を始めたのはキャリアに関して模索し始めたタイミングだったのですが、これまでなかなか成果があげられなかった時期でも、所属していた部やチーム、周りの方々が叱咤激励したり見守ったりしてくださったからこそ、今回「gen-ten」で結果を残すことができたと思っています。

大会後、部署内で今回の「gen-ten」での体験を共有する機会を設けていただいたのですが、とても多くの方に参加いただいて。事前に出場することを伝えていたのは上司含め2~3人くらいだったのに、色んな方が応援してくださっていたのを見て、これまで積み上げてきたものは間違っていなかったんだなと感じました。

かつ本戦合宿でサポーターとして協力してくださったエンジニアの方々も、自分のために貴重な時間を使ってプレゼンを作り上げてくださってとても感謝しています。

こういった土台を作ってくれた会社に対してもそうですが、関わってくださった全ての方に本当に感謝の思いで一杯です。

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ー まわりの方への感謝の気持ちに改めて気が付けるというのは素晴らしいですね。
鵜飼さんは優勝なさってみて、いかがでしたか?

鵜飼さん)
期待して応援してくださった方がいらっしゃる中で、まずは単純に優勝できて嬉しい、ほっとしたという気持ちでした。
そしてそれ以上に伝えたかったことをちゃんとプレゼンで伝えることができてよかったです。これまでこういうことをしてきました、っていう報告をしたかったということもあったので。自分の想いを全て伝えてそれに結果が付いてきた、ということが一番ですね。

ー なるほど。

鵜飼さん)
お2人に聞いてみたいんですが、「gen-ten」が終わった後、業務に戻ってどんな感じでしたか?終わった後は結構疲れたと思うんですけど、また業務に戻ると使う頭が違うじゃないですか。そういうので変化はあったかなって。

中田さん)
「gen-ten」を経験してから、普段の業務や日常のルーティーンもこれまでとは違う視点から見られるようになりましたね。
今の自分はこういう状況にあるから、こういう動き方をしたほうがいいな、とか。
いままでは来る仕事をとりあえずさばくみたいな感じだったんですが、もうすこし俯瞰的に物事を見られるようになったというのはあるかもしれないですね。

横田さん)
私もそんな感じです。
私は入社して半年だったので、それまでは例えば先輩と同じくらい仕事ができるようになる、といった目先の小さな目標しかなかったのですが、「gen-ten」に出てからは将来的に今の仕事がどう役に立つかなとか、こういうことをついでに勉強しておいたら今後使えそうだなとか、物事を見る視野がめちゃくちゃ広がりましたね。
自分のやりたいことがわかった分、何をやればいいかがはっきりしたので、興味の幅が広がって、将来的を見据えて勉強するようになりました。

鵜飼さん)
業務においても視野が広がったり視点が増えますよね。

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ー 「gen-ten」を通じて普段の仕事にも活かせる学びがあったのですね。
最後にnoteを読んでくださっている方に何かお伝えしたいことがあればお願いします!

横田さん)
今回「gen-ten」に出場した同期メンバーとは大会が終わった後もつながっているんですが、先日主催者の加来さんとお話しした時に、「みんなにはこのまま尖っていてほしい」と言われたんです。新規事業をやりたいと思う気持ちが、普段の業務に追われていくうちにだんだん丸くなって、提案しなくなってくる、「gen-ten」に出なくなってしまう、と。

この言葉を受けて、私自身も今のこのやりたい気持ちを忙殺されて忘れることがないにしたいし、一緒に頑張ってきた同期ともせっかくなのでこれからも切磋琢磨できる関係でありたいなと思っています。

あと、今回私は周囲の先輩たちに「gen-ten」に出場することを積極的に宣伝しいたんですよ。いまリアルで従来のようにお会いできない分、ここで私のことを知ってもらおうと思って「トップバッターで発表するので5分時間をください」と言って。BNならではの売名行為ではないですけど(笑)。

そうして実際出場してみると、本当に違う部署の先輩からも「gen-ten出てたBNの子だよね」って言われて関係性も始まっていたりするので、そういう意味でもチャレンジする気持ちって大事だなと改めて思いましたね。なので今後出ようと迷っている同期だったり、もちろん先輩にも出ていただきたいし、一緒に戦いたいなと思っています。

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ー BNならではの力強さをとても感じました。ぜひずっと尖っていてください!
中田さんはいかがでしょうか。

中田さん)
「gen-ten」を通じて感謝を感じられたことがとても多くて、改めて働き方や仕事って自分にとってなんだっけ、と見返すきっかけにもなったなと思っています。
私としては、生涯現役でずっと働き続けたいと思っていて、働くということが私にとっての社会との接点であり、今までお世話になった方々への恩返しであり、社会貢献であるというスタンスで日々仕事と向き合っています。

それを自分の強みや好きなことで生涯現役でやっていけるっていうのがすごく理想の働き方・生き方だなと思っていたので、今回「gen-ten」に出たことによってその理想に少しずつ近づいてきている、さらに一歩進むことができたんじゃないかなと感じました。

私にとってはある意味転換点になったと思っています。

ー 転換点!
自分がやりたいことで周りに幸せを与えて貢献していく、ということはとても素敵ですよね。ありがとうございます。
鵜飼さんはいかがでしょう?

鵜飼さん)
セプテーニグループの「gen-ten」という取り組みがすごくいい文化だなと思っています。
現在のグループの主軸事業として成長してきたインターネット広告事業もこうやって生まれてきたじゃないですか。その当時からこういう文化が受け継がれているっていうのはとても価値があると感じていますし、「セプテーニグループは人が育つプラットフォームだ」ということを代弁している取り組みだと思うんですよ。

その取り組みに参加できているって言うこと自体がとても光栄ですし、今回参加してアウトプットしただけでなく、出場したことによるインプットや成長の方が大きいので、負けていたとしても結果としては大きな成果が得られます。
なので何かプランがある人は絶対出たほうがいいです。
もし今やりたいことが特にあるわけでもないという人でも「gen-ten」への出場をきっかけに何かやりたいことや自分が大事にしているものが見つかると思います。

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ー 「gen-ten」に出る方が増えて、こういった学びや気づきをたくさんの方が得ることができたら、グループも益々発展していくイメージが持てました。
みなさん、ありがとうございました!


***編集後記***

入賞者のみなさんは、それぞれバックグラウンドは違えど、自分の信念ややりたいことをしっかりと持ちながら、それに近づくための一歩として「gen-ten」に出場し、その経験や学びも踏まえて次へのステップを見据えている様子がとても印象的でした。

今後も「gen-ten」をはじめ、セプテーニグループで行っている新しい挑戦がどのように成長していくのか楽しみです!

▼これまでの「gen-ten」に関する記事もぜひご覧ください!

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