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「D.LEAGUE 」22‐23シーズン10月開幕!~新生SEPTENI RAPTURESが掲げるダンスを通じた挑戦への想い~ (前編)

こんにちは。セプテーニグループnote編集部です。
セプテーニグループでは、プロダンスチーム「SEPTENI RAPTURESセプテーニ ラプチャーズ」(以下:ラプチャーズ)を結成し、日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」に参画しています。

いよいよ22―23シーズンも10月2日に開幕!

昨シーズンでは、決勝ラウンドであるチャンピオンシップにも出場を果たすなど、大きな活躍を見せているラプチャーズですが、今シーズンより、チームのメンバーもディレクターも大きく変わることとなりました。

そこで今回は、新しくディレクターに就任したAKIHITOアキヒトさん、チームリーダーのMiYUミユさん、ラプチャーズを運営するPERF パルフ株式会社星野さんに、新ディレクター就任の背景やチームが目指しているもの、今シーズンへの意気込みなどをインタビューしました!

前編をお届けします。ぜひご覧ください。


AKIHITO
SEPTENI RAPTURES ディレクター

全国に100名以上メンバーが在籍する、HIPHOPダンスチームENcounter ENgraversを主宰する振付師兼ストリートダンサー。17歳で、高校生全国ストリートダンス大会で優勝し、その後、日本最大級の振付作品コンテスト『Legend Tokyo』にて、史上初の審査員満場一致の完全優勝を成し遂げる。振付師としては、『ロミオ&ジュリエット』『NEWSIES』『17AGAIN』をはじめとしたミュージカルからアーティストの振付まで多岐にわたり活動中。

MiYU
SEPTENI RAPTURES リーダー

3歳からダンスを始め、8歳でRUSH BALL KYOKAの元HIPHOPを習い始める。 チーム、ソロ共に日本のダンスシーンで活躍し、海外でもさまざまなビッグタイトルを獲得するなど、年齢を感じさせない華々しい経歴を持ち、D.LEAGUE界に留まらず、世界のダンスシーンでも一際輝きを放つカリスマダンサー。

星野達哉
PERF株式会社ビジネスディベロップメント室室長

2015年株式会社セプテーニに新卒入社。2018年に一度セプテーニを離れるも、その後D.LEAGUEの開幕をきっかけに、セプテーニグループに再び戻り、「SEPTENI RAPTURES」を運営するPERF株式会社にジョイン。
現在は、「SEPTENI RAPTURES」事業の推進を担うと同時に、チームのGMも兼任。

ー 最初に、どういう経緯でラプチャーズのディレクターに就任なさったのでしょうか。

AKIHITOさん:
元々D.LEAGUEのファーストシーズンのタイミングからラプチャーズのメンバーには知り合いがたくさんいました。星野さんも昔同じダンスチームで活動したこともあったりと、繋がっている人が多かったんです。
セカンドシーズンでは解説者として僕も現場に出入りするようになり、そこでMiYUには初めて会いましたが、メンバーはほぼ全員知っている状態でした。

そうしているうちに、前ディレクターが退任しラプチャーズが大きく転換するタイミングでお手伝いとして直接ラプチャーズに関わるようになりました。

その流れで、今シーズンよりディレクターを任せていただくことになったというのがおおまかな経緯です。
振り返ると、最初からラプチャーズとは他のチームよりも関わり方が違っていましたね。

ー 運営側としては、どうしてAKIHITOさんにディレクターをお願いすることになったのでしょうか。

星野さん:
昨シーズンにラプチャーズが転換期を迎え、ディレクター不在の中、ダンサーだけ戦っていくとなったタイミングで、もちろんメンバーはみんな頑張ってくれていましたが、とはいえ作品作りにおいて、経験があるAKIHITOのようなダンサーをチームに入れたいという思いはありました。

でも彼は当時D.LEAGUEの解説をしている立場だったし、個人的な友人でもあったということもあり、僕の一存では勝手に決められないとモヤモヤしていました。

そんな時、ちょうどAKIHITOが連絡をくれて「手伝えることがあれば何でも相談して」と言ってくれたので、連絡したんです。

1回会社に来てもらい、チームの現状やこれからどのくらい作品を作っていかなきゃいけないかなど、全部話した上で、助手という形で関わってもらうことになりました。当時はディレクターという立場ではなかったので振る舞いが難しかったかもしれませんが、それでもメンバーを立てて意見を尊重しながら、選手だけで作品が成り立つように落とし込んでいってくれました。
僕たちはその期間をインターン期間って呼んでいるんですけど(笑)。

AKIHITOさん:
僕としても、ラプチャーズには知り合いもたくさんいたし、当時の大変な状況も他人事とは思えませんでした。
最初に相談をもらったときは、ラプチャーズに対してこういうふうに感じているといった提案や感想を出していたんですが、どんどん話が盛り上がって、じゃあ本格的に助手としてお手伝いしよう、ということになったんですよね。

星野さん:
インターン期間を通じて、作品作りの観点からももちろんですが、会社としてダンス事業をやっていく上での考え方と、AKIHITOのダンスやラプチャーズを通じてこうやっていきたいという思いが結構重なる部分もあり、次のシーズンではディレクターをお願いしたいと思うようになったんです。

AKIHITOさん:
当時は21-22シーズンのラプチャーズの大変な時期をとりあえず助手として繋ぐ、ということだけが目的だったので、正式にディレクターを頼まれたときは正直どうしようか迷いました。

しかし最終的にディレクターを引き受けるかどうかにあたって、僕の中で一つ導いた答えがMiYUだったんです。
MiYUが次のシーズンも続けていくという意思があるのであれば、ディレクターを引き受けようと決意しました。

ー どうしてMiYUさんだったのでしょうか?

AKIHITOさん:
今まで僕がダンスをやってきた中で、踊るという側面と、魅せるという部分は全然違うところだと思っていて。
踊りが上手い人ってたくさんいると思いますが、MiYUのように魅せれるのは唯一無二だと感じています。もともとD.LEAGUEの中で一番自分にとって胸にささるダンサーはだれかと聞かれたらMiYUと答えていたくらいMiYUには注目していました。

これだけ才能や可能性を持ったダンサーなので、今後ますます世界から引っ張りだこになるということはわかっている中で、それでも一緒にラプチャーズとしてD.LEAGUEで戦っていく意思があるということであれば、僕もディレクターを引き受けようと。

MiYUは「日本の宝」のような逸材なんです。その彼女の才能を間近で見たり、可能性を広げることで、自分もしっかり勉強していきながら選手たちの環境を整えていき、新しいものを創っていきたいと思いました。

▲MiYUさんがダンスバトルの世界大会で優勝した時の写真

MiYUさん:
うれしいですね(笑)。

 前からラプチャーズのメンバーともつながりがあって、この度ディレクターに就任なさったということで、とても納得しました!
AKIHITO さんは、D.LEAGUE自体にはどのような印象をお持ちでしたか?
 
AKIHITOさん:
全体的なダンスのレベルはとても高いなと思っていましたね。
僕個人としては、これまで6・7年間ほど振り付けや舞台・ミュージカルの演出などを手掛けてきた立場だったので、どちらかというと試合の演出や見せ方にとても注目していました。

ダンスをやっている子供たちはみんなD.LEAGUEを知っているので、それをどういうふうに未来に繋げていくのか、より周知するための施策はどうしたらいいのだろうか、ということも考えていましたね。

 なるほど。AKIHITOさんに正式にディレクターに就任いただき、今シーズンからメンバーもガラッと変わりましたよね。チーム編成についてはAKIHITOさんを中心に組まれたとのことですが、新ラプチャーズはどのようなチームですか?

AKIHITOさん:
ジャンルとしては、ヒップホップと言われるジャンルのメンバーが半分以上占めていて、そこにオールドスクールと呼ばれる、ポップとかロッキンなどのジャンルのメンバーが入っています。満遍なく様々なジャンルの人がいるというより、どこかのジャンルはしっかり固まっていて、そこに違うジャンルのメンバーもいるという、僕的には結構理想的なチーム編成になっています。

メンバーを決めるにあたっては、やはり既に在籍しているMiYUと優弥/YUYAとAGEHAアゲハとどう合うかを一番の軸に考えました。結果的には全員僕が昔から知ってるメンバーになったんですが、その中でも年齢が高いメンバー(いっとん・トラビス・AMIアミ)は、ダンスを踊るというだけではなく、ダンスを使って別のことをするという視野を持っているので、ラプチャーズとしてのダンスをD.LEAGUEだけでなく別の領域でも広げていけると感じています。


▲練習中の様子

星野さん:
運営側としても、今シーズンはダンスジャンルの幅ということだけでなく、年齢のバランスなども考えてメンバーを選出しました。
ある程度経験豊富なメンバーがいることで、それぞれ意見を出し合ったとしても議論がまとまると考えていました。

結果として、すごく良いかたちになっていると思います。意見をぶつけ合うというよりは建設的な話し合いができているなと感じていますね。また、年下は年上のメンバーから、年上は年下のメンバーから双方刺激を受けたり学ぶことができる環境になっているのかなと思います。
 
AKIHITOさん:
あとは、今回から明確にMiYUをメインとして打ち出していくというのをやっています。やっぱり日本のキッズダンス界を牽引してきたMiYUに対して、みんながリスペクトを持っているんです。それはディレクターとして見ていて心強く感じますし、その上で、一人ひとり持ち味を発揮していけるのがラプチャーズというチームの魅力の1つだと思います。

 MiYUさんから見て、チームの雰囲気はどうですか?

MiYUさん:
もう良すぎて、平和すぎて逆に大丈夫かな?と思うくらいです(笑)。

やっぱり年上の方が入ったことによって空気感がガラッと変わりました。大人なので全体をしっかり見てくれるし、MiYU達が好き放題していても笑って見守ってくれています。
 
 これまでのお話から、新チームの雰囲気がとてもいいということが伝わってきます。
新しいダンサーもそれぞれスキルが高く個性も強いメンバーなのかなと思うのですが、そうしたチームで作品を作るうえで、難しいことはありますか?

AKIHITOさん:
正直、難しいことは何も無いです。
逆にそれを難しいと言ってしまったら、もう僕たちのこういう仕事ってできないんですよね。いいものが作れないというか。
全員がそれぞれのジャンルで踊れるという、制限がない状態で改めて新しいことに踏み出していけるのかなと思っていますね。

 そうなのですね!逆に面白いなと思うのは、どのようなところでしょう?

AKIHITOさん:
面白いと思うことはたくさんありますね!

今回、それぞれこれまでやってきたことが全然違うメンバーをあえて選出しています。そうした中でも、意見が違うことを楽しめるメンバーにしたいという思いがあったんです。

先日チームで合宿に行ってきたんですが、ダンスに対する意見をそれぞれ出しあったり話し合っているのを見てすごく楽しく感じました。意見が違う方が面白いし、もうその時点で今までみんなが経験してこなかったこと、新しいことが始まっているということですから。

▲合宿中の様子

どうしても一般的には、意見や考え方が違うってことってネガティブにとらえられがちですが、僕の作品の作り方としては、違う意見を言い合ってお互い向き合えるようになるまで出し尽くします。

そうすることで初めて、今まで知らなかった自分に会えるというか、出せなかった自分を表現できることに繋がっていくと思うんです。
もちろんD.LEAGUEという目下の目標はありますが、ダンス業界がさらに発展していくためには、それ以外の部分でも今後選手たちが成長していく必要があると思っています。

そういった面でもみんなが思いを出し合って、それを受け止め合っているのを見ると、非常に面白いなって感じますね。

 そのような新ラプチャーズのショーケースを見るのが、ますます楽しみです!!

▲茶目っ気たっぷりな日本の宝!

《後編に続く》

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