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コンプレックスを武器にして、仕事にする。

こんにちは!望月ヒカリです。フリーランスの作編曲家&キーボーディストです。プライベートでは3児の母もやっています。

最近、立て続けにいろいろな方の相談にのる機会がありまして、私自身も色々と考えるきっかけになっています。ほら、人のことと思うとよく見えるけど、自分のこととなるとわからなかったり、分析するのをおざなりにしたり、ってありません?(私だけか?笑)

スランプや壁が今まで一度もないって言う人や、コンプレックスが全くないって言う人って、いるのかな?どうなんだろ?私もつい、これらのせいにしちゃってきた事も沢山あるけど、今回は、それらを打破してきた経験をもとに話します。

現状維持のままの方がいい事もあるかもしれないけれど、そこを抜けたからこそ得られた物も大きいしね。タイトルにある通り、意外とこれが決め手になったりもしました。が、それまでに私がしてきた言い訳たちを紹介します、笑

①身体的都合

昔は、ことあるごとに、これのせいにしてきました。今でもふとした時に、手の大きさやパワーの面で、特に男性のキーボーディストを羨ましく思い、いいなーいいなーと連発していますが、笑。しかも、私にはハンデもあったし。言い訳にするにはもってこいです。

それでもいまは、昔ほどは言わなくなった気がします(まだ時々思っちゃうあたりが私らしい、笑)この壁の打破になったきっかけには、矢野顕子さんの「手が小さいおかげで小回りがきく」とか、中村紘子さんの「手が小さいから水掻きを切った話」などがあります。

この水掻きエピソードは、本当なのかな?っていつも思いますが(矢野さんのはMCで聞いたことがあるけど、中村さんのは又聞きなのもある)、
それでも私の場合は「切るまでの小ささではないな、、、」って励みになりましたね。でもま、そこまでの覚悟がある、というのが中村さんの凄みでもあると思います。

とはいえ、私も手が小さいのは確かです。でも、弾きたいプレイスタイル的には、そうも言ってられない。やりたい事は苦労をしてでもやりたい精神!な私は、どうしたかというと、お師匠さんに教えてもらった水掻きの部分を広げるストレッチを始めたのです。

ただ、これについては18歳の時に教えてもらってから毎日やっていて、現在進行形なのです。出産当日にもやっていたくらい、笑。もう今では癖みたいな、歯磨きとかと同じレベルの、「やらないと気持ちが悪いこと」になりましたが、始めた当時はとにかく痛くて仕方なかったです。なんとも根気のいる作業です。

それでも、当初はピアノでオクターブが届かなかったけど、(ドからシが限界だった)2年後には届くようになったし、5年後には余裕で届くようになりました。始めてから10年後にはオクターブ+1音(ドから上のレまで)が届くようになり、今はそれが余裕、という感じにまでなりました。多分あとはもう、指の長さ的にオクターブ+2音(ドから上のミ)はしんどいんじゃないかな?と思うんだけど、可能性がゼロじゃない限りは「無理だな」って思わないようにしています。ちなみに、小指と薬指の間、薬指と中指の間、中指と人差し指の間、人差し指と親指の間、というように全部の水かき部分を広げます。この、相撲の股割り的なやつは、YouTuberのハラミちゃんも紹介しているそうですね。

お師匠さんからもらった「同じ人間なんだからヒカリにもできるよ!」の言葉には、これまで何度も救われています。こういうのは信じてナンボ、自分に言い聞かせてナンボ、だと思っています。


ちなみに、知人男性にオクターブ+4音、頑張れば5音(ドから上のファ、もしくはソ)までが届く、リストもびっくりな大きな手の人がいるんですが、私がうらやましいなって言ったら「指が長すぎるから、細かい音符が弾きにくいんだよ」って言っていました。ないものねだりなだけか、と腑に落ちた瞬間でしたね。

②年齢

「オーディションに応募しようと思ったら、年齢が対象外だった」
「30歳から音楽で食っていきたいだなんて、無理ですよね」
「小さい頃から楽器をやっていないからダメだ」

この辺りのことは、壁としてはポピュラーなもので、よく聞くし、私自身も経験があるものがありますが、オーディションに関していえば「一回無視して応募してみちゃえば?」っていうアドバイスを私はよくします。

実際に、私も年齢オーバーしているけれど応募した案件もあります。で、会場に言ってみて「要項みました?年齢オーバーしていますよ、笑」って半笑いで言われたけれど、「年齢のどの部分を気にしているのかがわからなかったので。見た目で言えば、童顔だしいけるかと思いました」と答えたというエピソードがあります。(強気)

でも、結局のところ、それは「全員が20歳以下」っていう売り方をしたいというコンセプトがあったり(応募当時が22か23歳)、キーボードが男性の方がグループとしてのまとまりが良さそう、ってなったみたいで落ちちゃいましたけど、審査員と話せることで「もしかしたら?!」みたいなこともあるわけです。だから、応募する前に決めちゃうのも、もったいないんじゃないかな?って思っちゃいます。まぁ、無駄打ちしたくない、っていうタイプの人には向かないかもですが、こういう例もあるってわけです。縁はどこでどう繋がるかわかんないしね。


あとは、特に女性の場合は子供産む・産まないっていう「年齢+身体的な都合」もありますね。以前の記事にも書いたんですが。

うちは家訓で25歳までに結婚をしなければならない、っていうのがあったけど、それがない家に生まれていたらどうだったんだろうなぁって、今でも時々思います。

まぁ、ちゃんと家訓通りに結婚もしたし(ちなみにきょうだい全員そう。結果はどうあれ、笑)、子供もなんだかんだで3人いるし、、、で、そこだけを見れば、結果オーライなのかもしれないけど、タラレバを言ったらキリないな、で着地することが多いです、笑。

あ、何をゴールにするかにもよるけど、何歳からだって音楽はやれると思っているタイプです。(これまで見てきた最高齢は72歳でスタートした方)最後は、自分がどうしたいかだよなぁ、ってこの方に出会った時も思いました。

③自分のコンプレックスが何なのか?を認識する。


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