うつ病完治への道(4)〜発病〜
広島県は福山の工場に出張していた時のこと。
終わりは工場のラインが正常に動くまで。
動かなければ徹夜してでもプログラムを修正しなければなりません。
この日も深夜近くまで働き、ホテルに戻った時のこと。
なんとなく窓を見ていると、自分の意思とは関係なく、衝動的に飛び降りたくなりました。
さすがにこれはマズいと思い、咄嗟に部屋の電話帳で精神病院を探したりもしました。
ただ、真夜中でもあり、電話帳を繰ってると幾分落ち着きも取り戻したので電話をかけることはしませんでした。
この辺りから記憶が曖昧なのですが、休日に1人映画館に行った記憶があるので、数日やり過ごせたのだと思います。
その映画も、今まで味わったことがない感覚で、全く頭に入って来ないと言うか、没入感が全くありません。
明らかに、頭のどこかの部分が壊れている感覚でした。
出張から戻り、これは単なる不眠症ではなく、明らかな精神の病だと、かかりつけ医から神経内科に転院しました。
処方されたのはデパスと、確か胃薬にもなると聞いたのでドグマチールだと思います。
ここから長い、長い、薬と戦いの始まりです。
30年前の話ですが、デパスは今でも良く耳にする薬ですね。僕はもう、懲り懲りですが。。。
それと自殺願望ですが、努力とか根性、気の持ちようで防げるような部類とは、違うと思いました。
その延長に位置するもの、防げるものではなく、全く別の系統。
衝動的であったり、咄嗟であったりと、ここは努力や根性論の好きな人には分からないのだと思います。
努力とか、根性、気の持ちようだと安易に言いたくなる衝動と同じで死にたくなるのです。
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