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ウェルビーイング:Session2 仕事と健康の関係、エビデンスと理論

1回目はまだ書けていないが、少しわかってきたウェルビーイングの授業2回目が来てしまった。中身に入ってきた。文末にカッコ書きで自分のコメントを書くことにした。

<課題教科書1>仕事における健康心理:2章 仕事に関するストレス 理論的視点


・仕事に関するストレスの理論のうち、初期のものは刺激ベースのものと反応ベースのものがある。最近のものは、相互的(構造的)なものと、取引的(プロセス的)なものに分かれる。(初期と最近のもの、という分類は内容と関係ないので意味がなさそう)
・相互的理論には、Job Demand-Control理論がある。この理論では、仕事をDemandの軸とControlの軸で捉える。
 ーHigh Demand, Low Controlな仕事はHigh Strain jobsと呼ばれ、最も健康的リスクがある。
 ーHigh Demand, High Controlな仕事はLow Strain Jobsと呼ばれ、健康リスクは低
 ーLow Demand, High Controlな仕事はLow Strain Jobsと呼ばれ、負荷は平均より低い
 ーLow Demand, Low Controlな仕事はPassive Jobsと呼ばれ、モチベーションを下げ、平均的な負荷がある
・Demand Control理論を発展させたものが、Iso-Strainモデルで、DemandとControlに加え、Supportの軸が加わる。(この方が正しそう)
・相互的理論には、Effor-Reward Imbalance (ERI) モデルがある。報酬と努力が見合わない場合に、健康にリスクが生じる。(これもありそう)
・ストレスのDemand-Control理論はいくつかの国で健康や安全に関する法律に適用されている。

<課題教科書2>仕事における健康心理:3章 仕事上の組織と健康

・職場におけるストレス源としては、以下の6つが主要とされる。
 ー仕事そのものの特徴
 ー組織内での役割
 ー人間関係
 ーキャリアの展望
 ー組織の構造や風土
 ー家庭と仕事の相互作用
・仕事においては、ストレスが中程度である場合が、最もパフォーマンスとウェルビーイングが高くなる。(納得感がある)
・労働時間は、過剰な場合は健康を害するが、労働時間と健康の関係は単純ではなく、個人や職業によって異なる。(そりゃそうだろう)
・ストレス源は直接心理的疲弊をもたらすわけではなく、サポートの有無が影響する。(確かにありそう)
・仕事だけでなく、家庭と仕事の衝突や、家庭における負荷が、心理的疲弊につながる。(そりゃそうだろう)
・解雇や職が不安定であることは、血圧やコレステロール、ストレスホルモンなどの上昇など、不健康な症状と関係がある。(そりゃそうだろう)
・職場での暴力、いじめ、ハラスメントなどの非社会的行動は、個人やその家族、そして組織のパフォーマンスに影響がある。(そりゃそうだろう)
・頻繁に他者とか関わったり、仕事量が多かったり、締切が厳しかったり、肉体的な攻撃にさらされたりするような仕事は、特にリスクが高い。特に高いものは、教師、看護師、警察官、刑務官、軍人、医者、ホテル支配人、科学者、消防士、ソーシャルワーカー、救急救命士、公共交通機関の運転手、銀行員。(そうかも)

<授業での学び>

・HSE Management Standardsによるストレス源は、以下の6つ。
 ー仕事の要求
 ーコントロール
 ーサポート
 ー関係性
 ー役割
 ー変化
・ストレスの定義
・エンジニアリングモデル。ゴムも一定の力で引いた場合は伸びるが、限界を超えると切れる。人間も同様。
・Job Demand-Control Model
・Job Demand-Control-Support Model
・Effort Reward Imbalance Model
・Person-Environment Fit
・LazarusとFolkmanのTransactional Model
 1.イベントが起こる
 2.一次評価
 3-1.驚異と受け止めない場合はストレスにならない
 3-2.驚異と受け止めた場合は二次評価
 4-1.驚異に対応できないと受け止めた場合は、ネガティブなストレスになる(この先に、諦めるかどうか、という分岐が来るのでは?)
 4-2.驚異に対応できると受け止めた場合は、ポジティブなストレスになる
・悪い労働環境は、肉体的、精神的に健康を害する、というエビデンスがいくつもある。

セミナーでは、労働環境の悪い法律事務所のケースを読み、ストレス源を特定し、そのストレス源がどのエビデンスやセオリーと関係しているか、どのようにこの法律事務所に介入するか、についての議論を行った。現実では、組織文化が影響している場合、リーダーがそういう文化を生み出しているため、リーダーが変わらないと難しいことが多そう。

<疑問>

LazarusとFolkmanのTransactional Modelには、その先がありそう。
ERIやTransactional Modelにおいては、個性の影響がかなり大きい気がする。コントロールを求める度合いの強さ、楽観的/悲観的、責任感の強さ、あたりが関係してそう。個性とストレスの関係について調べた論文がないか、後で探そう。

<参考文献>

Leka, S., & Houdmont, J. (Eds.). (2010). Occupational health psychology. John Wiley & Sons.

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