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【日本人が苦戦する『戦術的ファウル』のジレンマ】 ~日本とスペインのファウルの概念の違い~

まず『戦術的ファウル』(Falta táctica)ってそもそもなんやねんって話からしましょうか。

これは主に相手のカウンターを防ぐ際に用いられる戦術です。

守備側は基本的にカウンターを食らう場合、充分に守備陣形が整っていないので失点につながるケースが多いです。

そこでより自陣のゴールから離れているうちに相手を故意にファウルして、プレーを止めて、その間に味方の守備陣形を整えるという戦術です。

これが試合でできないと、とにかく味方からブチギレられます。

とくに日本人は故意にファウルすること自体に慣れていないので頭では分かっちゃいるけど試合で咄嗟に実行できないジレンマがあるかと思います。(自分もそうでした…)

おそらく、両国におけるファウルの概念の違いがそうさせてるのかと思います。

日本ではファウルすることを汚いプレー、一種のミス、やってはいけないこと捉える傾向が強く、そしてそれはルールは守らなければいけないものという考えに基づくかと思われます。

かえってスペインではファウルすることで、どんな損得があるかを考えます。

損は相手にフリーキックの機会を与えてしまう、カードを貰う。

得は時間が得られる。

それは守備の陣形を整えることができ、味方に一息つく間が生まれ、そして試合終盤の時間稼ぎにも繋がります。

彼らはルールは活用するものという考えに基づいており、決して破ってはいけないものではないということです。

だからスペインではここ抜かれたら相手のチャンスになるという場面では積極的にファウルをして相手のプレーを止めにかかってくるのです。

それがゴールから離れていれば尚良く、イエローカードで済めば全然オッケーなんです。

これからスペインでプレーしたい!っていう選手はとくにこの記事読んでほしいなと思う次第です。

ホントにこれができないとバチボコにキレられるんで。

おわり。


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