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【書評】リブラ(Libra)の正体 GAFAは通貨を支配するのか? | リブラ研究会著

皆様、リブラ研究会著のリブラ(Libra)の正体 GAFAは通貨を支配するのか?という書籍をご存知でしょうか?



2019年にFacebook(フェイスブック)が2020年に展開すると告知した仮想通貨「リブラ(Libra)」ですが、規制当局によって承認を得ることができず、2020年現時点では成立していない状況です。

そんな中、「リブラ(Libra)」という名称を捨てて、「ディエム(Diem)」という名称に2020年12月に改名しました。



仮想通貨、もとい日本国内では暗号資産との呼称となっているビットコイン、イーサリアム、リップルなどとリブラ(Libra)は同一視されがちですが、本質的には異なると理解しているので、今回、改めてリブラ(Libra)についての理解を深める意味で読みました。是非とも最後までお付き合い頂ければ至極、幸いでございます。


【良かった点】

7章に分けられていて、基本的には重複内容はなく、別々の筆者によって完結に筆者の視点でリブラ(Libra)についての解説および考察が行われています。とても端的で章立てられているので、読みやすく、理解しやすかったです。

個人的にはリブラ(Libra)の理念は理解していましたが、収益部分など参画企業のメリットや実際のエンドユーザーとなる私たちが購入する場合は、認定再販業者から購入することになるなどの流れ理解していなかった部分もあるので、その辺の全体像を理解するのには有益でした。


【イマイチだった点】

2019年6月にFacebook(フェイスブック)の発表があり、2019年11月に書籍化されているので、既に情報が古い点。

当時、情報が少ない中で書かれたこともあり、内容としては速報というか、瓦版(?)のような位置づけになってしまい、断片的な情報から推察されている内容も多かったため、実際のところについては情報を追っかけていないと、この書籍だけではやや最新の情報は補えていないと思われます。【※1年で状況が目まぐるしく変わっていると思います。】


【改善してほしい点】

読みやすさ重視、概要の理解しやすさ重視のため、技術的な部分が薄い内容でした。あとはGAFAと銘打っていますが、フェイスブック以外の他社への言及がなく、どちらかというとデジタル人民元に対する言及の方が多かった印象です。副題としてはGAFAを入れて煽ってるだけって感じです。正直微妙です。。。



ちなみにデジタル人民元は2020年10月と12月に中国国内でテスト運用されているので、2021年以降、大きな動きがあるかもしれません。


【最後に】

評価:★★★☆☆

星3つです。情報が少ない時点で導いた内容なので、実際の状況との乖離があるので、低めです。リブラからディエムに改称されて、2021年にはとりあえずの運用が開始される予定ですが、概要を理解するのにはわかりやすい入門書といっても間違いないので、読む価値はあります。


【備考】

noteでは、3冊目の書評です。今回は本業とは異なるのですが、GAFAと仮想通貨の話で読んでみました。過去の書評をリンクしておきます。



最後に恒例の宣伝入れておきます。Google広告学園というGoogleの資格関連のサイトを運営してますので、書評とは関連性が少ないですが、ご興味のある方はコチラもよろしくお願いします!



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