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フードドライブって何?

● フードドライブって何?

 フードドライブとは意訳すると「食料寄付」を意味します(ドライブは「運転」という意味かと思われるかもしれませんが、「運動」という意味合いの方が近いです)。米国では「Book Drive(本の寄付)」や「Blood Drive(献血)」のように色々な「ドライブ」が行われています。
 では、フードドライブが何かと言うと、企業や個人が不要となった食料品や製品を持ち寄り、それらを必要としている施設、団体、困窮世帯等に寄付する活動のことです。各企業が災害用に備蓄していた防災時用の食料、各家庭でまとめ買いしたものの食べきれない食材、付き合いで頂いたお中元やお歳暮の品物等は本来捨てられるモノたちですが、それを必要な人や団体に寄付することで限られた資源の有効利用に繋がり、更には食品ロスの削減、廃棄物の削減そして焼却時に発生するCO2削減にも繋がります。
 元々はフードバンク(→フードバンクって何?)が中心となり、製品や食料品を集めて再配布していました。現在では多くの自治体、スーパーマーケット、学校等で食料品を集めて、それらをフードバンク、もしくは直接必要としている人々へ提供しています。今後は更なる持続可能な社会の必要性からよりフードドライブは広がっていくことが予想されています。

● フードドライブはどこで行われているの?

 各自治体、スーパーマーケット、大学等でフードドライブは行われています。
1.フードドライブ×自治体「東京都中央区」
 東京都中央区ではフードドライブの受付窓口を常設しており、更に2021年1月4日からは既存の中央清掃事務所に加えて、新たに3か所が開設されています。寄付された食品はフードバンクのセカンドハーベストジャパンへ送られて、そこから必要な方々へ配布されます。

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中央区HP / フードドライブの受付窓口を増やします

2.フードバンク×スーパーマーケット「ダイエー」
 大手スーパーマーケット「ダイエー」を運営する株式会社ダイエーは、食を基軸にした社会貢献を目指し、フードロスへ取り組んでいます。フードバンクは2016年に大阪府泉大津市からの提案を受け、泉大津店が不定期で活動をはじめ、2018年には関東・近畿20店舗が地域のフードバンク団体と連携するなど、現在は積極的に活動をおこなっています。2018年度は、店側と客側から合わせて約6.6トンの食料を寄付し、毎年参加する店舗も増やしています。
(出典:~お客さまとともに~食品ロス削減に向けたフードドライブ活動 / 株式会社ダイエー

3. フードドライブ×フィットネスクラブ「カーブス」
 女性専用のフィットネスクラブ「カーブス」は積極的にフードドライブの活動をおこなっています。アメリカのカーブスでは1999年から、株式会社カーブスジャパンではフードドライブが盛んでなかった2007年から活動をスタート。毎年1回、1ヶ月ほどの期間を設けて食料を募っています。2020年は全国約2,000店舗で参加者が約18万5千人。合計約267トンもの食料が集まり、784の施設や団体に届けました。
(出典:カーブス フードドライブ ~今私たちにできること~

● フードドライブでどのような食料品を寄贈すれば良い?

 各フードドライブで事情は異なりますが、一般的に以下の食料品を必要とされているケースが多いです。

■寄贈希望食品一覧

  • 缶詰

  • フリーズドライ食品

  • インスタント、レトルト食品

  • ギフトパック(お歳暮、お中元、株主優待品等の贈答品)

  • 飲料(ジュース、コーヒー、紅茶等)

  • お米、パン、パスタ

  • 調味料(砂糖、塩、油等)

 詳細は各フードドライブのHPやSNSを参照ください。

● 最後に

 誰の家にでも食べると思って買ったけど中々減らない食品があると思います。もしくは欲しくないのに貰ったギフトが家のどこかで眠ったままになっているかもしれません。でも世の中には「それ」を必要としている人々がいるのです。多くの自治体、企業、団体が今後フードドライブ活動を行っていくと思います。その波に皆さんも乗って、皆が笑顔で住める社会を気づけたら良いなと思います。


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