「業界のひとつのモデルケースに、僕らがなりたい。」センクシャの本音と野望|木内哲史
エンタメ業界にアップデートを仕掛けるセンクシャの、メンバーの素顔に迫るインタビュー連載「センクシャの本音と野望」。
今回はセールス/プロジェクトマネジメントの木内哲史。
新卒で業界大手の西尾レントオールに入社し、営業として全社で表彰されるなど活躍。国際的な大型イベントにも数多く携わり、2023年7月にセンクシャにジョイン。入社初日からひとりで現場を任される超即戦力だ。
入社からわずか1ヶ月ながら、クライアントのみならず、行政との交渉なども担当。「規定路線の状況をひっくり返すのが好き」と語る木内が感じている、新たな環境で感じた大きな違いや、将来への期待とは……その本心に迫る。
家庭を持ったら、全部ひとりでやらなければいけない働き方に疑問が生まれた。
――:キャリアを教えてください。
2014年にイベントリース会社の西尾レントオールに入社し、主に屋外のイベントの営業を担当しました。屋外の大型テント・小型テント・ステージが9割でしたが、クライアントから要望があれば、展示会やプライベートショーなどの屋内イベントも手掛けていました。
2018年にスポーツイベントのチームに異動して、当時、会社で一番大きい仕事だったスポーツの世界大会で、会場のプロジェクト進行を任されました。
世界大会は細かなレギュレーションがあるんです。収容人数、観客席、チェックゲートなどを規定通り工事をしなければいけない。会場のある県の行政とやり取りをしながら、1年がかりのプロジェクトをずっとやっていました。
その後、国際イベントを手掛ける別のチームに参画しました。会社としても初めてのプロジェクトで、新規事業立ち上げのような感じでした。センクシャに入るまでの1年半は、ほぼ建築の仕事。スーパーゼネコンさん、サブゼネコンさんと一緒に、新規事業開発をやっていましたね。
当時、西尾レントオールで働いていた下平さんと初めて一緒に仕事をしたんですよね。
スポーツ大会のイベント会場施工を、下平さんと2人で担当しました。全部で全国12会場。下平さんと12会場を全部2人で打ち合わせや段取りをして。でも、直前にイベントは全部中止。中止が決まったのは設営開始の4日前でした。
結局現場を作ることはできなかった。「やりたかったね」という話は2人で噛み締めていました。カタチにするのが僕たちの仕事なので。
――:転職を考えるキッカケはなんでしたか?
実は以前から考えていたんですが、決め手となったのは結婚、そして子どもが生まれたことです。
働き方にすごく疑問を持ったんですね。営業して仕事を取ってきたら、見積もり、手配、段取り、発注、現場立ち会い、請求の作業を全部ひとりでやらなければいけない。いつか身体を壊すと思いました。しかも、どんなに仕事を頑張ったところで、出世や昇給に反映されづらいと感じる場面もあって…。
家庭を持つ身として、将来もずっと同じ環境で働き続けることが難しいと思いました。
だから、業界を変えて、休みが定期的に取れて、成績を残せば給料が上がるような会社を選んで転職活動をしていました。
営業をずっとやってきている中で、営業戦略に興味があって。「どうしたらここの業界にアクションできる」とか、「これを売るんだったら何が足りないかな」とか、そういうことを考えるのが好き。だから経営コンサルティングの方に興味があったんですけど、実際に転職活動を始めたら、思っていたような仕事とは違ったんです。
どの業界に転職したとしても下積みは必要だと思うし、下積みをした結果、叶えられる夢はあると思うんですけど、ちょっとビジョンが見えなかったんですよね。果たしてそれはやりたかったことなのか?と。
別の業界を探しつつ、やっぱりイベントが好きだなという気持ちは残っていて、下平さんに相談したのがセンクシャに入るキッカケでした。
家族との時間が取れて、休日は旅行に行けて、でもバリバリ仕事ができる。そういう会社、業界にしていきたい。
――:入社してから約1ヶ月ですが、実際にセンクシャで仕事をしてみてどうですか?
仕事の業務内容は増えました。でも、しがらみがなくてやりやすいですね。
ずっと下平さんと仕事したいと思っていた。そして、実際に間近で見て、すごい仕事をするなと改めて思いました。今まででは考えられないようなルートから仕事を取ってきたりしている。
前職なら、主催者がいて、広告代理店が入って、制作会社2社を挟んで、やっとウチという体制でした。それが今では、主催者に直接話すところから始まるんです。プランニング、デザイン、進行、施工も全部できるメンバーが揃っているから、直接話を持っていける。
下平さんと一緒に仕事ができて、すごく幸せだと思うし、学ぶこともすごくあります。
――:センクシャでこれから実現したいことを教えてください。
センクシャに入社したのは、「業界を変えられる」と思ったからです。
働き方に疑問を持って辞めていく僕みたいな人を、今まで何度も見てきました。センクシャはそういう状況を変えていきたい、新しい文化を作りたいというのは入社前から聞いていました。だから、そこで勝負をするのはありだなと。そして、僕がやりたい考えていた経営戦略や事業戦略的なところにも、チャレンジしていきたいですね。
働き方もこれから変えていければ、仕事もいっぱいあるけど休みもしっかり取れて、家庭とのバランスを取ったライフスタイルを送れる。
センクシャに来る前の僕みたいな人に、「だって木内がやっているじゃないか。あの人も家庭も持っているし、土日も休んでいるし、旅行に行ったりもするし、だけどイベント業界でバリバリ働いているよね。」と言える環境をつくってあげたいんですよね。
そういうひとつのモデルケースに、僕や今いるメンバーがなっていけば、少なからず業界の環境が向上して、人も増えるんじゃないかな。そこを担っていきたいなと。
下平さんは「忙しいときは仕事の受け方を考えればいい」と言うんですよ。はじめて聞いたときは、そんなこと言っていいのかと驚きました。
でも、そうなんです。土日に家族と予定があって、その土日に仕事の依頼があったら、協力会社さんにまるごとお願いしてしまうとか、選択肢はいくつかあるんです。仕事をしすぎて疲弊してしまうのは、会社の考え方としても違う。僕は家族も大事にしていきたいと思っているので。
新規で提案をして、状況をひっくり返しに行くのが好き。
――:仕事をする上で、一番楽しいと感じるのはどんなところですか?
本番が始まる瞬間、何もない現場に大きいステージが建っているとき、企画を通したとき…どの状況も楽しいですが、僕が一番高揚するのは”状況をひっくり返すとき”ですね。戦うイメージなんです。
前職で、大きく"ひっくり返した"イベントがありました。
初回から3年は他の会社が担当していて、4年目に僕らに替わりました。そのために、1年前から提案の準備。イベント本番を見に行って、どういう事をやっているのかを見て、今までやってこなかったような仕事もやれる体制を作って突入して、契約を取りました。
全世界から誘致があるような、エンターテイメントであり国際大会でもあるイベントだったので、海外のスポンサー企業ともやり取りをしたし、僕は英語が喋れないので、カタコトの英語でやり取りして、色々なことを聞いて。そういうことをやっていく中で、海外ってすごいなって強く思ったんです。
例えば、日本ではVIPルームを大型テントで作ったんですけど、対して前年ドバイで開催したときには、建物を建てたらしいんですよ。全部赤い絨毯を敷いて、回転の自動扉を設計して。それが、海外の人たちからしたら、最上級のおもてなし。スケールがすごいですよね。
――:これから、どんな人と一緒に働きたいですか?
夢を持っている人が良いですね。その夢を、僕もバックアップしたい。「皆で取り組もうよ、実現するかわからんけど」と。
センクシャにくるまで、こんな仕事ができるとは思っていなかった。1,2年前くらいまで想像の中でしか回っていなかった仕事のやり方や、できたらいいなと思っていた夢が、いまセンクシャに来て実際に叶っています。
センクシャに入った以上、誰もが知っている会社、皆に入りたいと思われる会社、日本だけじゃなく世界でも通用する会社にしたいというのが、今の僕の夢ですね。
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