自分でつくった「趣味のお仕事」と「アルバイト」の違い

学生時代、私は鉄道会社でアルバイトをしていました。

卒業後は、競馬場の警備員として3年間、書店員として3年間のバイト期間を経験しています。

つまり人生の約10年間の期間を、アルバイトに費やしてきたといえます。

当時の時給は大体800〜1,000円、日給にして7,000〜10,000円程度だったと記憶しています。

そして現在、私は副業として趣味のランニングやハイキングで、自分のオリジナルのビジネスを作ってお金を稼いでいます。

大変ありがたいことに、最近になってようやく1日あたりで7,000〜10,000円の利益が出るようになりました。

これはちょうど、かつてのバイト時代と同じくらいの金額です。

2年半で「遂にここまできたかー」という実感。

と同時に、「自分のビジネスをつくるって、やっぱり時間がかかるものだなー」と改めて思い知らされます。

この記事では、「アルバイトで稼ぐ」ことと、自分の好きなことで「ビジネスをつくる」ことの違いについて、私の経験から整理してみたいと思います。

「アルバイト」のメリット・デメリット

アルバイトのメリットは、なんといっても既存の「ビジネスモデル」が既にあるという点です。

1. お客様を集める

2. お金を回収する

3. サービスを継続する

ビジネスモデルとは上記のような「仕組みづくり」です。

少なくとも私がこれまで経験したアルバイトでは、これらの「ビジネスモデル」について、自分で考えたり、悩んだりする必要は一切ありませんでした。

なぜなら「アルバイト」は、基本的に上記1〜3のうちどれか1つが簡略化され、マニュアルに落とし込まれていたからです。

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そのためアルバイト時代に、そのビジネスの全体像について意識する必要は、全くといって無かったと言っても過言ではありません。

逆に、アルバイトのデメリットとしては、多くの時間と労働力を費やしても、その後に自分の手元に残るのは、なけなしの「時給」といくらかの「接客スキル」のみという点です。

「好き」を仕事にした場合のデメリット

一方で、自分の「好きなこと」でビジネスをつくる場合は、これとは全く逆の構図になると思います。

「ビジネスモデル」はゼロから自分で作り上げなければなりません。

自分が集客しなければ誰もお客様を連れてきてはくれませんし、お金を回収し、そのお金を次の商品に投入しなければビジネスは回りません。

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特に、私は上記1. の「集客」には苦労させられました。

もちろん広告費をかければ、お客様は集まると思いますが、ゼロからビジネスをつくる段階でいきなり広告費をかけるのは現実的ではありません。

広告費なしでお客様を集めるにはコツコツ努力し、少しづつでも「信用」を蓄積していかなければなりません。

しかし、これにはとても長い時間がかかります。

そのため「自分で仕事をつくる」デメリットとしては、これら「集客」「投資」「回収」の全サイクルを、時間をかけながらコツコツと長い時間をかけて作り上げねばならない点かと思われます。

これはアルバイトとは根本的に違うサイクルで、ビジネス全体を設計する能力が問われます。

「好き」を仕事にした場合のメリット

「全体の設計」

「経費の投資」

「投資額の回収」

確かにこれら3つのサイクルは、アルバイトにはない「自分のビジネス」ならではの三重苦かもしれません。

しかし一方でメリットとしては、これらのビジネスモデルを設計する過程で得た「報酬」は全て自分自身の「資産」になる点です。

ここでいう「報酬」とは決して「お金」のことだけを指すのではありません。

ビジネスを運営する「ノウハウ」や「スキル」

リピート購入してくれる「常連さん」や、SNSでの「フォロワーさん」

「法律の知識」や「税金の知識」

「成功体験」から「失敗事例」まで、全てが自分の今後のビジネスを延ばしていくための「無形資産」として残ります。

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それらのなかでも、多くのことを学ばしてくれ、無償で手助けしてくれる「リピーターさん」の存在は、大変ありがたいものです。

まとめ

以上、私の経験した「アルバイト」と「自分のビジネス」の違いを簡単にまとめてみました。

「アルバイト」ではビジネスモデルを意識する必要はなく、その代わり手元に残るものもわずかでした。

「自分のビジネス」は、始めにビジネスモデルを作る苦労は避けて通れません。

しかし、その代わりに「ビジネスモデル」をつくる過程で、多くの「無形資産」を得ることが出来ます。

これらの「無形資産」は積み上げるほど、その後のビジネスの流れを後押ししてくれます。

いずれにしても働くことは楽ではありません。

それは「アルバイト」も「自分のビジネス」も同じことかと思います。

また、働くことは「誰かの喜び」に繋がっているという点で、ともに尊いものであるという点も共通しています。

「アルバイト」と「自分のビジネス」は、どちらが良い・悪いではなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。

そのことを若い頃、バイトと音楽活動に明け暮れていた自分に伝えてあげたいです。

そして、なるべく早いうちに少しづつでも良いので「自分のビジネス」についても意識してほしかったなと、今になって思います。

なぜなら「信用」を積み重ねるには、多くの時間が必要となるからです。

とはいえ、過去のことをいくら悔やんでも仕方がないので、今回このような形で文章にしてみました。

このnoteがこれから「自分のビジネスづくり」に挑戦しようと考えている方々に、少しでもヒントになればうれしいです。

ここまでお読み頂きありがとうございました。



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