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平成レトロが渋すぎる! 写真映え最高のスナックが爆誕です。都内の場末ピンサロが、外観も内装も女の子までそのままで、業態を飲み屋にチェンジ

 都内の一軒のピンサロに関し、こんな噂が聞こえてきました。

 この6月、女性の口によるセクシー商売をやめ、店内の内装や家具の配置、はたまた従業員のネーサンのメンツもまんまで、業態をスナックに変更したらしい。なお、料金は「水割り400円、レモンハイ450円、ビール500円、他」――。

 このチェンジ、どういうノリなんでしょう? 行ったことがないピンサロなんだけど、どんな方向転換なんでしょう?

 妙に気になり、足を運んでみることに。

 6月28日の夜7時半、新宿から電車に乗ること30分。到着した駅の改札を抜け、駅前に広がる商店街をずんずん歩いていきます。

 まもなく、お目当ての店名が記された看板の建物が見えてきました。

 ほー、ここですか。

 外観と、入り口から奥へと伸びる階段には、遠い記憶である、今じゃもう幻みたいな平成初期のピンクスポットの雰囲気が漂っています。山本晋也監督が『トゥナイト2』で取材でやって来ていそうだなぁ、みたいな。いや、この喩えは、30代後半以上くらいの方じゃないとピンと来ないかもしれないけど。

 キョロキョロしていると、中から店員らしき初老の男性が出てきました。

「あ、いらっしぃませ」

「飲めますか?」

 入り口の壁に貼られた『オープンサービス』の張り紙を指すと、苦笑いが返ってきました。

「ちょっと今日はもう女の子が帰っちゃって。…そろそろ閉めようと思ってたんですが」

 マジか! 時間ミスったなぁと思ったんですが、しかし相手から、こんな気遣いが。

「でも、入ってもらっても大丈夫ですよ。自分がお酒作りますんで」 

 ありがたいじゃないの。せっかくやって来たんだし、もちろん女性がいないのはちょっと残念だけど、ここはお言葉に甘えさせてもらいましょう。

 男性に続き、階段へと進みます。

 通された店内は、薄暗くしているとかはなく、普通に電気がついており、その内装は外観と同じく、時が止まったようなビジュアルです。

 第一印象がそのまま言葉になって出ました。

「雰囲気、渋いっすねぇ!」

 ボックス席が並んでいます。ソファはベロア地で、だいぶくたびれていて、長年そうやってピンクサービスを行ってきたんでしょう、座面と背もたれには、バスタオルが敷かれています。漂っている空気も、いい意味で生臭い。

 まんま業態をチェンジしたとは聞いていましたが、マジでまんまじゃないの。脊髄反射で下っ腹がちょっとアツくなってくるんだけど。

 促されて席に座ります。注文したビールに口をつけ、改めて店内を眺めました。

 テーブルにはそれぞれ番号札が付いています。ミラーボールもあります。流れるBGMはユーロビート、でもって入り口の脇には女性従業員用と思しきロッカーもちゃんと並んでいる。

 いい、めちゃくちゃいい!

 純度100パーの平成ピンサロが、フツーの飲み屋になっているというこの感じ。これは山本監督も、知ったら飲みに来たいんじゃないでしょうか? トゥナイト2を知らない世代の方にも伝わりやすいようにもう一人人物名を出すなら、60才のオッサンを公言し、場末の飲み屋探訪をライフワークにしている女性インフルエンサー「魔女っこれい」さんとかも、知ったら飲みに来たいんじゃないでしょうか?

 いやー、何だか感動です。

 ってことで、今回のエントリーは、ピンサロから業態を鞍替えしたその店の、外観から店内までの、オールドスタイルの味わいが素晴らしい写真をお届けします。

 男性はもちろん、純喫茶とか昭和ラブホとかひなびたソープ街の風景とか、そういうレトロ好き女子さんあたりにも、お勧めですよ。一般のピンサロには女性客は入れないんだけど、ここはもうスナックなんで、女の子もフツーに入店できるんで。

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