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完成度の高いイベレポはどう生まれた?「赤入れナイト」開催レポート(有料動画つき)

こんにちは!sentenceコミュニティマネージャーの中川です。

3月18日、ライブ配信企画「sentence LIVE」の第2弾として『編集者・ライター・カメラマンによる「赤入れナイト」〜ライターの腕が光るイベレポの作り方〜』を開催しました!

当日は、sentenceメンバー、一般参加者を含め、リアルタイムで約40人が視聴。SNSでは「#赤入れナイト」のタグと共にたくさんの感想や学びが集まりました!参加者のみなさんの感想は、下記からご覧いただけます。

本記事では当日の様子と、参加者の方が執筆してくださったレポートを紹介します!

編集者・ライター・カメラマンの視点から“完成稿”を振り返る

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「赤入れナイト」と名付けた今回のイベントですが、主旨は「原稿に赤を入れること」ではありません。

編集者からほとんど赤の入らなかった“完成度の高い原稿”を振り返り、質のいい原稿を生み出すために、作り手は何を意識すべきかを深堀りする会です。原稿に「赤を入れない」と「ナイト(Night)」をかけ合わせ、「赤入れナイト」と題しました。

実は、イベント企画当初は、第1弾の「リアルタイム赤入れ会」に引き続き、同じ企画を実施する予定でした。

ところが、題材として候補に上がった記事の完成度が高く、担当編集者からも「ほとんど直すところがなかった」と聞き、急遽企画の内容を変更!

その記事がこちらです。

そう、今回の題材は「イベントレポート」。素材(取材内容)をコントロールできない分、執筆のハードルが高いイベレポは、“ライターの腕が試される原稿”の一つです。

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取れ高が予測できないイベントの内容を、分かりやすく、面白くまとめるにはどんな工夫が必要なのか。事前準備で必要なこと、当日の立ち振る舞い、執筆時の注意点などについて、題材原稿の編集者、ライター、カメラマンがそれぞれの視点から議論を深めていきました。

当日は、題材原稿の編集を担当した鈴木悠平さんのモデレータのもと、ライター担当の西山武志さん、カメラマン担当の長谷川賢人さんが、それぞれの立場から意見を交わしました。

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左から長谷川さん、鈴木さん、西山さん

ここで、登壇者のみなさんのプロフィールをご紹介!

鈴木さんは、株式会社LITALICO社長室チーフエディター、NPO法人soar理事を兼任。株式会社インクワイアの外部パートナー等、「ことばと組織と文化」にまつわるさまざまなプロジェクトにも参画中です。

フリーランスのライター・編集者である長谷川さんは、「北欧、暮らしの道具店」など複数のWebメディアで執筆・編集を経験。ときにカメラマンとしても活動されています。

story/writerの西山さんは、学生時代に週刊誌でライティング業を開始。卒業後にフリーランスとして独立し、「Forbes JAPAN」など複数のWebメディアで執筆されています。

今回のイベント以前から、仕事を通じて深い交流のあったお三方。気心の知れた者同士、当日は変に飾らず、互いに忖度なしの議論が飛び交いました。

当日の学びポイントをおさらい

では、具体的にどんな内容が話されたのか? ここからは、90分のディスカッションから生まれたポイントを、ハイライトで紹介します!

① イベントレポートの「役割」を理解する

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イベントレポートの“前提”を理解してるか否かで、その取材や執筆に対する姿勢は変わる。冒頭では、イベントレポートの定義を確認するところから始まりました。

長谷川さんは、「イベレポはただの感想文ではなく、当日参加できなかった人達にイベントの内容や価値を報告するもの」とコメント。西山さんもその意見に賛同しつつ、「ただ無機質に事実を伝えるだけだと、読者の心は動きにくいです。所感を交えながら、感想文と報告書の間を模索するのがイベントレポート」と付け加えました。

② 事前準備

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イベントレポートの役割を理解していれば、自ずと事前準備にも気合いが入ります。取材は丁寧な準備が肝心。一体、どんな準備が必要なのでしょう?

西山さんはライターの事前準備として、関連記事の読み込み、主催者に依頼して資料を入手、大枠の構成を考える……といったポイントを挙げていました。長谷川さんも「行ったことがない会場なら、早めに着いて下見をする。装備も多めに持っていきます」とのこと。

イベントが始まる前から、イベントレポートとの付き合いは始まっているのですね。

③ イベント当日の動き

いよいよ取材本番!取材中の動きでは、登壇者の発言のメモを取る以外に、「聞き漏らしや面白い箇所があれば、レコーダーのタイムスタンプを押す」などの工夫も紹介されました。

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長谷川さんは、カメラマンの動きとして「基本カットを抑え、その後は自由な視点で撮影する」と説明。ここで言う「基本カット」とは、会場の引き、登壇者の寄り、登壇者の左、正面、右、イメージカット(会場にある道具や装飾など)の6点を指します。

また、イベントが終わったあと、記憶が鮮明なうちに原稿のアウトプットを想像し、記事の流れや文体などを編集者とすり合わせる重要性も指摘されました。

④ 執筆のポイント

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具体的な執筆のHOWとしては、登壇者の話し言葉をどこまでそのまま使うか、記事の構成はどう考えるのか、写真を入れる位置のポイントなど多数が話題に上がりました。

例えば、見出しをつけるポイントでは以下の内容が話されました。

・章を象徴する内容>刺激的な内容
・見出しで分かりきるより、分からない感を出す
・本文を書いてから見出しをつけると、読者目線で推敲もできる

これを受けて、参加者からは「なるほど!」「今度から実践します!」といった声があがりました。

イベントの最後には、西山さんから「『この原稿、みて!』と自信をもって言えるくらいに、『完璧』でなくとも、その時点での『最高』の原稿を仕上げていきましょう」と熱いメッセージが。ライブイベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

ここで紹介した内容は、ほんの一部に過ぎません。「もっと詳細を知りたい!」という方は、本イベントにご参加いただいたあくつさとしさん薫風さんのレポートをご覧ください :)

アーカイブ動画の視聴について

本記事で紹介した赤入れポイントや、紹介していない項目の詳細が知りたい方は、記事末尾のURLから当日のアーカイブ動画を視聴していただけます。

また、動画を視聴された方は、アンケートでぜひご意見をお聞かせください。(アンケートのURLも記事末尾に記載)

※sentence会員のかたはslackから無料で動画を視聴できます。また、すでにチケットを購入された方へ、こちらは当日のアーカイブ動画と同じ内容になります。

sentence LIVE #3 開催決定!

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4月24日(金)20:00〜21:00に、第3弾として『話し言葉の「書き起こし」から、読み手を惹きつける文章を生み出すには?』を開催します!取材音源の書き起こし〜執筆に際して、ライターが心がけるべきポイントを深堀りする内容です。

・音源を書き起こす段階で何を気をつければいいのか?
・書き起こしをそのまま引用して記事化しないほうがいい理由は?
・書き起こし〜執筆のフローはどのように進めるべき?
・執筆する際の具体的なTipsや心構えは?

本イベントでは、上記のような内容にフォーカス。

これまでに幾度と取材〜執筆の経験を積まれてきた岡島たくみ(@okjmt)さん、小山和之(@kkzyk)さんに出演いただき、自身が実践する具体的な手法や心がけを対談形式で掘り下げていただきます。

参加のお申し込みは、こちらから!

sentenceでは、今後もライブ配信イベントを企画していく予定です。会員の方は無料で動画を視聴できますので、興味のある方は下記のオフィシャルHPからお申し込みください。

それでは、次回のsentence LIVEをお楽しみに〜!

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sentence オフィシャルHP:https://sentence.inquire.jp/sentence
Twitter:https://twitter.com/sentencejpsentence
Facebookページ:https://www.facebook.com/sentencepage/

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