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小さな異空間 − 岩室観音堂(埼玉県吉見町)

埼玉県の吉見百穴(ひゃくあな)のすぐ近くにある岩室観音堂

岩室観音堂

武蔵松山城のあった山の一角に、懸造りという建築技法でお堂が建っている
城の観音堂が豊臣と北条の戦いで焼失し、江戸時代に再建されたものとのこと

岩山をくり貫いたような狭く急斜面に石仏が点在し、小さいけれどとても独特な空間になっている

みじかい鎖場も
胎内くぐり


山門から急斜面を登って振り返る
木の根が階段になってくれている
どこからどこまでが一つの岩なのか
山門脇の石碑
この朽ちた樹も人間の営みを見てきたのかも


吉見百穴は岩に横穴をあけた古墳で、戦時中は地下工場まで造られた
岩室観音堂の隣には「岩窟ホテル」跡とやらもあり、カッパドキアのように岩を掘りぬいてホテルにを作ろうとした人がいて、その子孫の方が売店を営んでいる

この辺りは加工しやすい岩山のようで、時代ごとの目的で掘られ使われているところが面白い

吉見百穴

Petri 55mm f2
nikon p7700

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