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ノリスとルクレール 僅差の戦いとタイヤ戦略の行方:シンガポールGP 金曜フリー走行

シンガポールGP初日:マクラーレンとフェラーリが光る

シンガポールグランプリの初日、ランド・ノリスが目を引くパフォーマンスを見せ、最速タイムを記録しました。マクラーレンのドライバーであるノリスは、フリー走行2回目のセッションで1分30秒727を記録し、フェラーリのシャルル・ルクレールをわずか0.058秒差で抑えました。このタイムは、昨年カルロス・サインツがポールポジションで記録した1分30秒984をすでに上回っており、マシンの性能向上を強く示しています。

「今日はトラックがとても速かったですね」とノリスはコメントしています。「昨年よりもクリーンで、車のバランスも良かったです。このままの調子で明日も攻めていきたいです」

シンガポールでも好調なルクレール

初日から注目のタイム

シンガポールのトラックが昨年よりも速いことは、フリー走行1回目から明らかでした。このセッションでも、ルクレールが1分31秒763でトップ、ノリスが1分31秒839で続く形となり、これらのタイムも昨年の金曜日の記録を超えています。すでに予選並みのペースが見られる中、ファンは予選とレースに期待を寄せています。

ルクレールも好調で、「マシンの感触は非常に良い。トラックが綺麗になっていて、去年とはかなり違う感じがします」と述べ、フェラーリのパフォーマンスに自信を見せています。

苦戦の続くマックス・フェルスタッペン

タイヤ戦略の違い

今回のシンガポールグランプリでは、バクーでの金曜日と比べ、タイヤ戦略に大きな違いが見られました。アゼルバイジャンではほとんどのチームがハードタイヤを避けていましたが、シンガポールでは全ドライバーがハードタイヤを使用。フリー走行1回目では13台、2回目では7台が使用しました。さらに、ロングランでは3種類のコンパウンドが全て使われ、特にソフトタイヤの使用が目立ちました。

「タイヤのデグラデーションは思ったよりも少なかったです」とルクレールは語り、「日曜日のレースでもソフトタイヤが有効な選択肢になりそうです」と言及しました。

ピレリの見解とトラックコンディション

タイヤ戦略について、ピレリのモータースポーツディレクターであるマリオ・イゾラは、次のようにコメントしています。「今日は非常に順調な1日だったと言えるでしょう。ソフトタイヤでもグレイニングが見られなかったので、日曜日のレースで使用される可能性が高いです。明日の第3回フリー走行で各チームがどのタイヤを選択するかが楽しみです。」

また、イゾラはトラックコンディションにも言及。「トラックは昨年よりもかなり速くなっており、2023年のポールタイムはすでに破られています。これは、1年間でのマシン性能の向上に加え、トラックが高圧洗浄で清掃されたことが影響しているかもしれません」と述べています。トラック表面がクリーンになり、グリップが向上したことで、予選ではさらに速いタイムが期待されています。

「予選では1分29秒200を下回る可能性も十分にあります。ただ、天候がどうなるかは不確定です。この地域は赤道直下に位置しているため、突然の豪雨が発生することもあります」とイゾラは警告しています。予期せぬ天候の変化がレースの行方を左右する可能性もあるため、各チームはタイヤ選択と戦略に慎重を期すことが求められます。

レースの見どころ

マクラーレンとフェラーリがシンガポールで頭角を現し、ノリスとルクレールのデッドヒートが注目されます。昨年のポールポジションタイムを大きく上回る彼らのパフォーマンスは、レースでの白熱した戦いを予感させます。また、ピレリのイゾラが示唆した通り、予選で1分29秒台の突入が見られれば、新たなコース記録が打ち立てられることでしょう。

最終的に、天候やタイヤ戦略が勝敗を分ける可能性があり、ドライバーやチームにとって厳しい選択が迫られることは間違いありません。予選とレースでのパフォーマンスに期待が高まります。

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