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立ち方・歩き方の極意

先日NHK「明鏡止水」を見ました。
第1回目のテーマは"二足歩行を極める"
集まったのは司会の岡田准一、ケンドーコバヤシほか、剣術、忍術、ナンバ術、ウォーキングの達人たち、陸上競技の為末大さん、など。
それぞれの専門的立場から解説と実演をされて、非常にわかりやすかったです。
特に日本古来から伝わる武術の身体の動かし方は、いかに無駄な力を使わず効率的に動くかが極められていて、日本舞踊の動きとも完全に重なり非常に参考になりました。

日本舞踊に関して言えば、先ず腰を落とす、腰を入れる立ち方。
骨盤が身体の後ろ方向に入る形なのですが、これを"後ろに"と意識すると、どうしても反り腰になりがちで、私は若い頃かなり腰痛に悩まされました。
そこから腰ではなく腹から上体にかけて意識するようにしていましたが、今回肚(はら・下腹のあたり)に力を貯めるのだということをお話ししていて、なるほど、と腑に落ちたのでした。

そして、足を広げても閉じる時、或いは歩く時両脚が動く(片足だけで引っ張ったり、出したりして歩かない)ということも全く同じでした。
たとえ一歩出る動きでも両足を使う、ということです。

また、この頃はお弟子さんにも特に伝えている、身体が動いてそこに足がついてくる、要するに足だけ先に動いて身体が後から動くということが無いように、ということも一番自然で理にかなったものであることがわかりました。

踊りは振りが決まっているので、どうしても手先、足先に目がいって、身体が後からついてくることになりがちなので、私のやり方が間違っていなかったことがわかり、嬉しかったです。

今回初めて知ったのが(お恥ずかしい話ですが)立ち方でした。
肚に重心を乗せて立つと、自然に両腕は身体の少し前に来る。
その両手に刀を持った姿がまさに宮本武蔵の二刀流の姿そのものでした。

実は日本舞踊で本構えという立ち方が(能、狂言も同様)全く同じなのです。
何故身体の少し前に両腕が来るのか、師匠に教わったことはなかったので、弟子には身体の横ではなく、少し前になる、とただ伝えただけでしたが、正しく立っていれば自然にその形になるのだと初めて実感したわけです。

長年試行錯誤して一人導いてきたことを答え合わせすることができ、補強することができで大袈裟でなく本当に幸せな時間でした。

身体の構造、使い方を極めてきた人たちが、ジャンルは違くとも共通点も沢山あり、人間て凄いなぁとも思わせてくれました。
プロでなくても普段の生活に取り入れられれば、無理のない快適な生活を送れることでしょう。
NHK「明鏡止水 武の五輪」は全8回水曜23:00〜です。
皆さまも是非。

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