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<戦時下の一品> 軍事柄の食器 

 戦争中とは限らず製造されたものと思われますが、いちおう、戦時体制下でのお品ということで紹介させていただきます。まずこちら、軍事柄の子ども茶碗です。

色鮮やかなものが目立ちます

 こちら、砲弾がはじける中を疾走する騎兵の絵です。間に旭日旗が入ります。

赤いのは砲弾がさく裂したような模様です
ちゃんと16弁の旭日旗です菊の紋章は32弁ですので、それにちなんでいます。

 次に、こちらは行進する兵隊さん。やはり旭日旗が間に入る仕様です。旭日旗が、陸軍の場合は連隊旗、海軍の場合は軍艦旗という、いずれも軍の象徴、力の象徴であることは、小さい時から印象付けられていきます。

行進する兵隊さん
おっと、この旭日旗は15しか光ぼうが入ってませんねえ。ふさが連隊旗の雰囲気を出します

 そしてこちら。軍事柄に分類してよいかどうかですが、日章旗と旭日旗が入っているので、いちおう入れてみました。車は軍用とはいいがたいので、まあ、こういう絵柄もあるというくらいの感じで。普通の車の絵が主役でも日章旗と旭日旗を組み合わせるというのが自然にできてしまうのが、戦時体制下らしいといえばらしいです。

旭日旗(これも15の光ぼうでは…)と日章旗
これはフツーの車でフツーの人が乗っていますね

 最後に、絵皿です。絵皿には純粋に飾っておくものと実用的なものがありますが、こちらは8枚ほどの組で入手できたので、ちょっとにぎやかにしたい時の小皿、取り皿に使ったでしょうか。模様はきれいで、未使用品とみられます。

連隊旗の光ぼうは14で、小皿では限界があったのでしょうか
連隊旗と日章旗、そして騎馬の将校と徒歩の兵。背景は松竹梅で祝い事用ですね

 軍事関係の柄物の皿は、大皿などもありますが。手元にございませんので、申し訳ない。そちらは普段使いにもできそうな感じの藍染のさらもありました。今後も収集を続け、深みを増していきます。
 それにしても、ここまで浸透し、お祝い用の席で使うものに軍事側というのは、やはり戦勝祝いとか、ムードで販売する狙いでしょう。そして、副次的に生活から自然に軍隊の親しみがわいてくる仕掛けともなっていたのでしょう。


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