<戦時下の一品> 千人針の腹巻
戦場へ出向く兵士に対して「無事で帰ってきてください」とは直接言えないのが戦時下。慰問の手紙も未練を残させないように「さようなら」で締めくくるという息苦しい、天皇の為の軍隊の定め。その中で、無事を祈って庶民が作り出したのが「千人針」です。
女性が一人一針、心を込めて玉止めを作ります。寅年生まれの女性だと、その年齢分、玉止めを作っても良いとされており、お願いする側としては大変その出会いも嬉しかったでしょう。腹巻が一般的ですが、チョッキのものもありました。こちら、長野県松本市か