雨模様のこころ

(抽象的表現で語る)
いっぱい話せただろうか__。
白い壁に囲まれたあの部屋は、独特の安心感に包まれている。
自らの微弱な力でさえも強烈な力となり、あたかも何処までも飛んでゆけるような錯覚に襲われる。
だが、あなたが身を寄せたあの場所は過剰な力が渦巻く権威地帯。
あなたは、そんな力を否定していたのではないか?
そのあなたが自ら望んでその場所に立った。
そして自ら進んでその場所で話をした。
それは権威主義に迎合したと同義である。

誰に銃口を向けている?
私に向けているとでも言うのか?
いや、それは違う。
あなたは、私に向けた銃口が自分の胸元に向いてるのを知らないのか?

権威の力を借りれば良いと思っているのか?

それは巡り巡って権威に加担しているに過ぎない。
あなたは「私が権威を振りかざした」と言いたいんだろうが、それをあなたも振りかざしたことになるぞ!
私にもし罪があるなら、あなたにも罪がある!
あなたは「自分には罪がない」とでも言いたいのか?
では、あなたの行っている行動を多くの人にさも自慢げに語ってあげたらどうだ?

『できるか?』
『できないだろう?』

要するに、
あなたの主張は矛盾だらけで上っ面。
女々しく幼稚な感情論だ。

『権威』の力は偉大だ。
しかし、その力を借りたが最後、権威に対し異論を唱えることができなくなる。
そればかりか自らもその権威に襲われる危険性すらある。

要するに一時の安心感や幸福を手に入れたに過ぎない。
それは短絡的選択であるし安直な行動であり、あなたの安心を揺るがすものになることを、ここに申し上げておきたい。

しかしながら、私は意外だった。
隣の夫婦喧嘩にあなたが入ってきたことを__。
いったい何の関係があるのか?
そうまでしてやる理由はどこにあるのか?

まるで、分からない…。

理解し難いが、ひとつだけ分かったことがある。

あなたは私に『嫉妬』している。
私を苦しめようとしている。
そして、私を恐れている。

だが生憎わたしはとっくの昔に、権威主義者とは相容れないと決めている。
どんなに強烈な力がわたしに及ぼうとも、わたしには何もきかない。
わたしは多くのものを捨てた。
その覚悟はとっくにできていた。

だからあなたは私から何も奪えない。

私は、昔から悩みや苦しみの類とは逃げずにきた。
全てを自身の血肉に変えてきた。
そんな生半可な生き方をしたつもりはない。
常に誰と対峙しようとも、私は『私を生きた』。

私を追い詰めれば追い詰めるほど、私はその反発力を大きく使って飛んでいく。
苦しめれば苦しめるほど、より深き思考の局地に向かうことができる。
更には得難き学びを手に入れ、より深き人生を謳歌することができる。

それは私が『私で生きた』最高の名誉になる。

四十年前、私の母は私を産んでくれた。
長時間にも及ぶ難産の末、産んでくれた。
そんな母に私は堂々と生き抜いている姿を見せたい。

あなたは堂々と生きていますか?

あなたに言うまでも無いが、言えるとしたら

「あなたを生きて」。

仮面は被っていてもいつかは剥がれてしまう。
私は仮面などいらない。
表も裏も『全部表に変えてやる』
そんな強さを手に入れてやる。
何を恐れることがあるだろう。
何も恐れるものはない。
断じて前へ前へ、
いざやゆかん!

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