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社会人育成の観点から「脱・知識詰込授業」を考察

みなさまこんにちは。
senseitionalです。
春になりまして
私の職場(本職)でも新入社員や、
中途社員を迎え入れまして、
新しい風を吹かせています。
なんだか背筋が伸びますね。
そこで本日は、「人に教えること」を
見つめ直させてください。
担当はSENSEITIONAL大塚です。

今回私の好きな記事を参考にしています。

糸井重里さんと濱口秀司さんの対談になりますが、
お二人とも個人的に大ファンです。
お二人については説明不要、
もしくは記事を読んでもらえたら分かると思いますので、
ここではごくごく簡単なご紹介まで。

・糸井重里さん
 →コピーライターで株式会社ほぼ日の代表取締役の方
・濱口秀司さん
 →課題解決を生業としており、
  USBフラッシュメモリや
  マイナスイオンドライヤーを企画開発した方

対談序盤に触れられているのが、
本日お伝えしたい
「人に物事を教える最良な方法」なのですが
非常にすっきりと整理されていて
目からウロコっていうかもはや魚です。

今回の私の話、教訓めいた結論などはないのですが、
先生方やビジネスパーソンに面白いと
共感もらえたら嬉しいです。

まず人にモノを教えるうえでの、
「ナレッジ」を2つの軸で分類するところから。

教えるもの(ナレッジ)を2軸で分類
何をするのか⇄どのようにするか
ドキュメント化できる⇄できない

そして、それぞれの4領域を
①タスクリスト
②マニュアル
③スキル
④カルチャー
とタグづけ。

教えるべき事にも種類があるんですね

分類したうえで、重要なのは
教える順番なんだそう。

学校教育で多く取られているのが
①タスクから始まり
④カルチャーまで順に教えていくやり方。
非常に無駄がない反面、
教える側を超えて成長していく
可能性が極端に低いそうです。

従来の学校教育はこういうイメージ
○非常に効率的
×教えられた通りで教育者を超えられない可能性

逆にカルチャーから教えるのが
職人の育て方。
記事では例えとして
寿司職人がまず台拭きや皿洗いから
始まることが取り上げられています。
確かに、いきなり「握ってみたまえ」は
なさそうですよね?
(知らないのですが多分)

教える側を超えていける可能性が
秘められている反面
こちらは時間がかかりすぎで、
実社会では取り入れるのが難しいとのこと。

職人の育て方=背中を見て学ぶ
○自ら学び、教育者を超える可能性
×非常に時間がかかる

では、どのようにするべきか、、、という詳細は
記事を読んでいただくとして
私がSENSEITIONALとして今回伝えたいのは、
この分類は日々子どもたちの教育に
向き合う先生にも役立つのでは?と思ったんですね。

ここからは私の解釈を多分に含みますが、
先程の4領域を下記のように変換します。

①タスクリスト(=知識・公式)
②マニュアル(=ドリル学習・演習問題)
③スキル(=活用問題)
④カルチャー(=課題設定)

課題解決型と講義型のバランスって難しそうだと感じます

これまで知識の詰め込みが主流だった
学校教育ですが、
総合的な学習の時間や
自らの課題設定を中心に展開する探求学習など
変革の必要性を強調されていると思います。
ただ一方で先生方とお話ししていると
教える知識量は変わっていない
(むしろ増えている)なかで、
どのようにすべきかと
お悩みの声を聞くことも多いです。
※本質的には旧態依然とした受験形式が
 問題だと思っていますが
 一旦ここでは自分達が
 できる範囲での改善を考えます。

記事中では、丁寧に教えてあげることが大事、
ただ時間をかけるのではなく
④から始めつつ、時に隠れた繋がり(ロジック)を
見せてあげることが重要だとされています。
(記事中「穴の空いた虎の巻」という言葉)
課題設定をする中で「気づかせていく」
というニュアンスでしょうか。

私は教員の経験がないので、
この手のお悩みに対して
なかなか答えに窮していたのですが
この考え方にヒントがあるように思ったのです。

そういえば
教科書「を」教えるのではなく、教科書「で」教える
こういう教訓も耳にしたことがありますが
私、正直「ぬ…なぞなぞ?」と思っていた節もありましたが
「なるほどなぁ」と勝手に合点がいったのでありました。

私も中途社員や新入社員には、
思い切って仕事を任せつつ
失敗を承知の上で、
一緒に「気づいて」行こうと思います。

ここまでお読みいただき
ありがとうございます。
早いもので連休も終盤。
先生方が少しでも
穏やかなGWを過ごせているといいなと。

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