☆日本語教育授業デザイン 教案・授業資料は使い回し?
こんにちは(^_^)v。毎日授業をしていると、かなりの数の教案が貯まってきますね。その教案、どのように活用されていますか。これが正しい、というものはありません。各々、自分のやりやすい、効果的な方法で教案活用、管理をされていると思います。
①取って置いてはいるが、毎回新しいものを作っている。 ②取って置き、同じ課、同じ内容であれば、そのまま使い回す。 ③そもそも教案はあまり作らない。 ④インターネットで探して都度使用している。 ⑤取っておかず、毎回新しいものを作っている。 ⑥教師間で共有している教案を使い回している。
私の場合は、USBメモリにあらゆるものを入れています。各課教案、イラスト、PDF版テキスト、文法ごとの問題、聴解音声、職種別日本語資料、いろいろな動画、教務資料、授業用PPT、行事活動資料、進学指導資料、生活指導資料…メモリは大容量のものを使用しているので問題ありません。
さて、教案ですが、すべてUSBメモリにあります。新しく作ったものは、テキストごとに分かれているフォルダにしまっています。そして、次に同じ箇所を教える際、引っ張り出してきてコピペ。②のようですが、違います。そのとき教える学習者によって変更を加えます。学習者の現レベル、進度、理解度を考慮し、砕いたり付け足したりします。
その学習者を頭に浮かべ、Aさんならワンランク上のこともできるのでタスクを追加しよう。Bさんはもっと易しくしないと。Cさんは恋愛系の例文がいい。Dさんはあまり話さないのでQを増やす。Eさんは…。
このようにして、新しく追加したり変更したりします。そして、変更したものは教案集に追加しておく。そうしているうちに、教案のヴァリエーション豊富になり、選択肢が増えていきます。教案だけでなく、練習問題も同じように追加、変更しています。
時間がないので、そのまま使い回しでいい。それも一つのやり方です。夜間、休日も教案作成に追われる日々は正直きついです。それなら、使い回して時間を節約したほうがいいかもしれません。しかし、もし自分が学習者だったら。先生の努力、時間はハッキリ言ってどうでもよく、とにかく自分にとって最大限効果的な授業をやってほしいと望むでしょう。
学習者が変わっているのに、指導側は何も変わらない。これでは不満や、落ちこぼれが出てきてしまう。使い回しは時間を節約しているようで、逆に非効率的になっているんです。とは言っても、学習者のことを考えすぎると、大幅に作り直すことが多くなり、それはそれで大変です。
以上、そんなことに気をつけて、これからも授業をしていこうと思います。
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