☆教師の態度、スタンス。いい学生、悪い学生という評価の裏側
いい人、いい学生、悪い人、悪い学生。この「いい悪い」というのは表裏一体で、「いい」がいれば「悪い」もいます。
それでは教師にとって、いい学生とはどんな学生を指すのでしょうか。
授業中はよく発言する、または静か。 欠席しない(出席率が高い)。 宿題を毎回期限までに提出する。 教師受けがいい(素直で言うことを聞く、あいさつが明るいなど)
ここで注意しなければいけないのは、いい学生がいるということは、対称としての悪い学生がいるということです。
ある教師が、一人の学生を「いい学生」と判断したとします。そこには「悪い」という判断基準も存在し、それに当てはまる学生がいる(いた)ということになります。
いい学生
いい、と判断した学生に対しては甘くなり、態度や表情が優しくなります。多少の間違い、いたずら、ミスなどは「いい学生だから」と大目に見るでしょう。いわゆる、えこひいきしてしまうことになります。
いい、と判断された学生は、ますます「よく」なっていくでしょう。学校に自分の居場所を明確に持つことができます。周囲に対して優越感を感じることもあります。また、わがままになっていくかもしれません。
悪い学生
悪い、と判断した学生に対しては、意識していない部分で厳しい態度になります。人によっては、怒鳴る、無視する、などといったパワハラをしてしまう人もいるでしょう。
悪い、と判断された学生は、敏感にそれを感じ取り、ますます「悪く」なっていくでしょう。たびたび欠席する、勉強しない、モチベーションがなくなる、授業に集中しない、寝る、言われたことをやらない、その教師の日だけボイコットするなどといった拒否反応を示します。
気持ちや思い、心情、信念というのは、態度に反映され、相手への表情、声掛けや指名の頻度、口調、目線などに表れることになります。
言葉は難しいですが、学生は教師の気持ちや心情を敏感に感じ取り、自分なりに理解するでしょう。
ここで言いたいのは、知らず知らずのうちに、教師が学生に「いい、悪い」とレッテルを貼り、何らかの影響を与えたり、追い詰めてしまったりしていませんか。教師はあくまで中立。もしそんな判断をしていたなら、一歩引いて客観的になって見つめてみてください。
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