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カプセル 9月

こんにちは、千星一話の中の人です。

この間初めて釣りをやったんですけど、海に釣糸をうまく投げられず毎回手前の方でぽちゃん…、と落ちるから一緒に行った人に爆笑されるわ、魚がかかった!と一生懸命リールを回したら、どろどろのバケツが釣れるというどうぶつの森みたいな展開があったり、他にも何かと濃い日々を過ごしておりました笑


田んぼの中、道路に横たわって

22時頃だった。

「今日晩ご飯食べたら星見に行かない?」

Zちゃんの言葉に私とMちゃんはにやりと笑って行こ行こ!とテンション高く返した。

私たちはこの9月に鳥取で数週間だけ一緒にルームシェアをした不思議な関係だ。出身地も年齢も性格もバラバラだけど、すぐに仲良くなれてマイペースなMちゃんの達観した考え方や活発でツッコミが鋭いけど、ちょっとした事でもすぐ褒めてくれるZちゃんと話してるとすごく楽しい。2人を見ていると妙な既視感があるなと思っていたら最近読んだ本の"たそがれビール" (著:小川糸)の「ユルムとイキム」というエピソードだった。

自分が目標に向かって突き進むにはそのエネルギーと同じぐらい自分を癒してあげること

一年の流れを想定して一月あるいは一週間心地よいルーティンを作ったり、疲れ切る前に時間を作ってケアをしたり計画できるようになった。

小川糸さんの日記調エッセイのひとつで、こんな感じの内容なのだけど、まさにそれを体現している人たちだったなぁ。たまにおかしなことを言って何とも言えない微笑みを貰う私は2人からそんなところを学ばせてもらった。それを言ったら爆笑されたけど。

私は星好きなことを話していて、特にZちゃんと出会った日は、晴れたすごく気持ちの良い夜だったから流れで星を一緒に見に行った。それを覚えていて誘ってくれたのがとっても嬉しかった。

軽く晩ご飯(私はコメダ珈琲のポテキチをテイクアウトした。コメダ珈琲大好き)を食べて出発。鳥取は星空スポットマップがある程どこから見ても星が綺麗に見えるらしいけど、この日は大山(だいせん)という山のさらに奥にある美術館の駐車場からの眺めが一番いいという情報を得て1時間半くらい車を走らせた。その道中、街灯もなく真っ暗な田んぼ道に出て十分綺麗に見えるしここにしようと道端にレジャーシートを敷いて眺めることになった。(でも正直、地元の人から聞いていた子供の頃住んでいた所は街灯がなくて夜は滅多に車も通らないもんだから道路にござを敷いて寝っ転がって眺めてた という素敵なエピソードを真似してみたかったのです。)

まだどれがなんの星座かわからないから星座表アプリを駆使して、あのWの形みたいな並びのところがカシオペア座か〜!なんて、はしゃぐ私たち。夏の大三角を見つけるとぼんやり雲のような天の川が見えて、さらに目が慣れてくると砂つぶみたいな小さな星も見えるようになってきた。

すぐそばで聞こえる川の音や鈴虫の鳴き声に癒されて体の力がどんどん抜けてくる。車の中でぐっすりだったMちゃんは半分意識が無くなってたし私も瞼が重くなって、ハッと目覚めると目の前の星空にうっとり…を繰り返した。

私の人見知り気質とこの間までまったく知らない同士だったのに、2人と昔からの友達みたいに毎日遊んで話して星を見てまったり過ごしてるのが凄く不思議。先月だったらこんな日々を過ごしているなんて想像もしてなかった。帰るのが寂しくなるなんて思ってなかったな。


本当に朝まで道路で寝てしまいそうだったけど、しばらくして暗い夜道を引き返した。帰ってきたのは夜中の2時。みんなお疲れ様、おやすみなさい


鳥取の凄く素敵な劇場と映画館に行ってきました!

色んなところに遊びに行ったけど特に楽しかった所を紹介させてください。

一つ目は"鳥の劇場"。
鹿野町というところにある劇場で観劇はもちろん創作体験やワークショップなどもやっているそうです。ワークショップだとサーカスの劇団員が講師のサーカスの基礎が学べる、なんて凄く興味をそそられる楽しそうなものなどが沢山ありました。

かわいい…

9月14日から鳥取演劇祭が始まるという事で初日に行って、「小さなエイヨルフ」という韓国の学校と鳥の劇場のコラボ作品を観覧しました。

今回は初日だけしか行けませんでしたが、結構色々な海外の劇団も参加されてるそうなので別の劇も見に行きたい!10月1日までなので気になる方は是非!


二つ目は"jig theater"。
松崎駅から車で10分ぐらいのところにある映画館です。元廃校に入っていて受付には昔、図書館で置いてたのかなというような本がずらっと並んでいるので、ついつい手に取ってしまい中々映画館に入れません。

中に入ると座高が低い広めのソファが並び、一目で居心地がいいシアターだなと一目惚れしました。このソファ実際本当に座り心地が良くて徐々に体を横に気がつくとだいぶリラックスした態勢で鑑賞していました…。

この夜見た作品は
濱口竜介監督の「PASSION」

監督が大学生の時に制作した、男女5人の恋愛にまつわる一夜の群像劇。一番印象に残っているのがある女性の家にそれぞれパートナーがいるのに、他に想い人がいる男性2人が集まって真実だけを話すゲームをしてお互いの気持ちを暴露し合うというシーン。ほぼ暴力に近い感情を、剥き出しにした男女の語り合う姿とその後の展開が気になりすぎて最終的にそうなるの!?と目が離せませんでした。

地元にこんな映画館があって羨ましい。
周辺には、ゲストハウス&カフェや本屋など移住してきた方々が経営している面白いお店や、温泉もあるので興味があれば是非行ってみてください!


最後に、
千星一話今秋はイベント出展を控えています!

近々お知らせをしたいと思いますのでよろしくお願いします〜!


ちなみにこれが釣れたバケツ…

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