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シモキタ・スナップ 第3回:金井圭司さん(TAP&GROWLERオーナー)

下北沢という街を作っているのは、この街に住まう人、この街で働く人だけじゃない。街を訪れる人たちの思いや熱が重なり合って、また「シモキタらしさ」が作られていく。

シモキタ・スナップ今回の主役は、クラフトビール量り売り店「TAP&GROWLER(タップアンドグロウラー)」オーナーの金井圭司さん。

下北沢一番街の路地で、下北沢住民はもちろん、外国人旅行客たちに大人気のおいしいビールを注いでいただきながら撮影しました。

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ー ずっとビール自体は好きで飲んでたんですよ。飲む専門で、自分がビール屋をやるのは全く考えてなかったですね。3年くらい前に、ブリュードッグの作ってるパンクIPAっていうビールがあるんですが、これを飲んだ時に「こんな美味しいビールがあるのか!」ってびっくりして。それまでほとんど日本の大手の普通のビールしか飲んでなかったので、そこからクラフトビールを飲むようになって、色々試す中でどんどんはまっていきました。

ー 最初は、クラフトビールを作りたい!と思って、そっちの道を模索したんですけど、個人でビールを作ることのハードルって、結構高いんですよ。諸々考えるとすぐには始められないな、ということで、まずはビールを飲める店を作ろうと。いまも日中はシェアハウスを運営する不動産業を営んでるんですけどそっちの仕事の関係でこの物件を見つけて。やるからには、自分しかできない新しい店にしよう、と思って、日本ではまだあまりないクラフトビールの量り売りを主とした店「TAP&GROWLER」を立ち上げたのが2018年の3月のことです。

ー とにかく、自分が好きな美味しいビールをみんなに飲んでもらいたい、という思いが強いかな。なので、お店に入れているビールも基本的には自分の好みのもの。提供温度も通常より少し低めにしたり、窒素を混ぜて細やかなビールの泡を立ち上げたり、自分が理想とするおいしさを追求しています。常時18種類の日本のクラフトビールと1種類の海外クラフトビールを置いているんですが、これもまずは自分たちの国のおいしいビールを知ってほしいというのと、下北沢には外国人観光客も多いので、そこでふらっとやってきた人たちが結局自分の国のビールを飲むんじゃつまらないでしょ、という、そんなことを考えた結果です。

ー うちはビール量り売り専門で食事を提供できないから、近くのお店からの食べ物の持ち込みをOKにしていて、注文するとうちまで持ってきてくれる店もあります。まずは肩肘張らずに1杯飲みに来てもらって、自分なりの楽しみ方を見つけてもらえたらいいですね。


金井 圭司(かない・けいじ)さん
TAP&GROWLER」オーナー。シェアハウスを運営する不動産業を営みながら、2018年3月にクラフトビール量り売り専門店「TAP&GROWLER」をオープン。ビール持ち帰りの専用容器グロウラーに、18種類+1種類のビールから好きなビールを詰めて帰れるほか、店内でもおいしいビールを味わうことができる。もともとの目標であるブルワリー設立も視野に、今後の展開を検討中。

撮影:原田教正 取材・文:木村俊介(散歩社)


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