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Senry&Manry2 「自由の女神」

週末で混んでいるかもしれないけれど「自由の女神」を見に行こう。

午前11時頃、女神の島にフェリーが出ているバッテリー公園を訪れると、もう既に1k程の人の列が。こりゃ1時間待ちだな。一瞬途方に暮れそうになるが今日は待つ、そんな日にしよう。デンと構えて。

風が心地よく気温も晴れなのにそんなに高くない。NYの夏は本当に短いなと思いながら心地よいその風に身を委ねてみる。おーい。次の夏まで見渡せそう。

よく見るとあちこちに木陰がありのんびり日光浴する人がいる。「おじちゃんが列に並んでいるからママと一緒に公園を散歩してくれば?」

その提案に頷いたHikaruはManryとともに雑踏の中に紛れていく。「あ、リスがいるわ」「野生のリスかなあ」そんなやりとりが消えてゆく。Uncle Sはインド人家族とギリシャ人家族に挟まれながらのんびり列が前へ進むのを待つことにする。

20分おきほどにフェリーが船着場に到着すると一気に列が前へ進む。意外に進む。こりゃ1時間どころかもっともっと早く船に乗れるかもしれないなとたかをくくっていると一気に僕らの番になってしまう。しまった。

「もう中だよ。急いで帰って来てくれる?」

そうメールすると全速力で走るManry&Hikaruが雑踏に見える。「ここだよ!」前から手を振ると背の高いHikaruがまず気がついた。

「意外に早かってんなあ」「そうやねん」甥とUncleとがそんな会話を交わしていると遅れてきたManryが僕らの横を追い越してぐんぐん前へ去ってゆく。おいおい。

「ママ、僕らここにいるよ!」「Manry, ここやでえ」

呼び止める声を無視して一目散にぐんぐんぐんぐん前へ進むManry。それがあまりにすごくて一瞬二人は目が点になる。

「見えてへん」「ほんまや」

やがてしばらくして前に僕らがいないことを知り、戻ってきたManry、今度はまたUncle S&甥Hikaruを追い抜いて来た道へ戻り始めた。おいおい。

「ここやでここ」

「え?どこ?わからへん」

「だから、、、目の前」

「ええ、ああ、なんや、なんで隠れてたん?」

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