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前のりセトリ通信 「降っても晴れても」

今週土曜日8時の「降っても晴れても」の前のりセトリ通信をお送りする。

モノクロとカラーの間を行ったり来たり

2020年の2月。
ロスペダーソンとマットクロージーとのトリオツアーが始まるまさにその直前、僕は一足先、日本にいた。九州でソロピアノライブを始め広島まで来ていた。その後一旦、東京に戻り翌日、仙台、静岡と訪れてから、トリオで東名阪へと突入する予定だった。リハもNYで終えていた。それがコロナで中止になった。

あの時から時が止まった。

どれほどの時間が流れたか

誰も経験したことがないコロナ渦の中、NYは都市のロックダウンが始まり、それが解除されてからも、なんども感染者は増えたり減ったりを続ける。ライブやコンサートができなくなり、それまで当たり前のように行なっていたこの「演奏活動」という行為がどれだけ「スペシャル」なものだったかを感じることになる。喜怒哀楽を共にした人生の友たちよ。

人生の友たちよ

今、世の中はやっとこさで通常モードに戻りつつはあるけれど、まだまだ以前のようにはいかない。そんな中、コロナ渦で「ストリーミングライブ」が生まれ、僕も何度かN Yから世界へ発信する機会を持った。ライブの直で伝わる良さは生だからこそのものなのだけれど、この「ストリーミング」は世界中どこにいても全員がリラックスした自宅のSS席でライブを楽しむことができる。演劇や歌劇、落語や歌舞伎と、様々なジャンルの催しが今この配信ライブを行なっていて、僕もこの前友人が出演する「毒薬と老嬢」をブルックリンの家で観劇した。

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