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アラサーオタクは会社辞めて漫画家を目指すことにした

初めまして!八木森千浬(やぎもりせんり)です!
普段は女性向け漫画のアシスタントをしながらデビューを目指して漫画を描いています。

タイトル通り、千浬は現在アラサーと言える年齢なのです。
改めてこの年で漫画家を目指しているなんて、なかなか無謀なことをしているなぁと感じますね。

でも長年の夢を追いかける生活はとても充実して楽しいもので、初心を忘れないためにも活動記録をつけようと思います。noteは友人から勧められました!

この記事は自己紹介も兼ねているので「千浬ってこんな人」というのが少しでも伝われば嬉しいです。

・漫画の専門学校に通うまでの経歴

平成初期に生まれた千浬。漫画やアニメと共に10代を成長していきました。オタク文化にハマったのが中学時代。初めてアニメイトに行った時の衝撃といったら!求めていたものはここにあった!
オタク生活を楽しみつつ高校・大学時代は漫研に所属。活動自体は楽しかったけど、人見知り発動してあまり友達は多くありませんでした…

大学卒業後は一般企業に就職。転職を繰り返し3社経験。
1社目はメンタルをやられて新卒3ヶ月で泣きながら辞め、2社目の頃にとあるアニメにどハマり。そのアニメの影響で子供の頃の夢だった「漫画家になる」が再燃してしまいました。専門学校に通うことを考えたのもこの頃で、資金を貯めるべくよりお給料の良い3社目に転職。
はれて30歳の時に最後の会社を退職し、漫画家になるべく専門学校へ入学しました。
これが2021年のこと。

・漫画家の夢はいつから?

漫画というか、お絵描きが好きになったきっかけは幼稚園の頃。
クラス担任の先生がとても絵が上手だったのです。フリフリのドレスを着た女の子の絵を描いてくれたことがあって。そのイラストが描かれた紙が欲しかったのですが他の子たちも欲しがっていたので、誰か一人に渡すことは無く教室の黒板に掲示してありました。千浬はそれをずっと眺めている子供でした。
小学生の頃、少ないお小遣いをやりくりして漫画を読む日々。この頃はもっぱら少女漫画。「カードキャプターさくら」とか「神風怪盗ジャンヌ」とか。この頃から模写やファンアートを描き始めて、次第に「こんな漫画を描きたい」と思うようになりました。

ただ同時にこの夢を人前で言えなくなった時期でもありました。
当時小学生ながらに、漫画家は特殊な職業で成功するのは一部だけ・安定した生活は難しい、と理解していました。
それでも、勇気を出して母親に言ったのです。
「漫画家になりたい」と。
母は困ったような笑顔で漫画家の大変さを私に説きました。おおよそ私が理解している内容と同じでした。
そして言いました。
「働きながら、絵は趣味で描けばいいじゃない」

頭ごなしに否定はされませんでした。
でも、やんわりと拒否されました。
私は、裏に隠された母の真意が読めないほど鈍くはありませんでした。

ただ分かったことは、私の夢は「ダメなもの」ということでした。

・創作活動はどんなことをやっていたの?

マジで何もしていませんでした。
一応、漫研に所属していた頃は部誌のためにイラストを描くことはあったのですが、それだけです。漫画は1Pも描いたことありませんでした。
らくがき帳やノートのすみにちょこちょこ描くことはありましたが、人に見せるのが大の苦手なためSNSに投稿するとか怖くてできませんでした(今でも投稿頻度はゲキ遅です…)

先の「漫画家の夢はいつから?」でお話しした通り、私の夢は芽生えたとほぼ同時に否定されたもので、当時の私にはそれを跳ね除けてまで邁進していくパワーがありませんでした。
我が実家では「母の声」がとにかく強く、何をするにもまず母にお伺いを立ててから。「ダメだ」と言われたらそれで終わり。食い下がろうとすると不機嫌になって長いことネチネチ言ってくる。
幼い頃から染みついたその価値観によってたとえ趣味として活動するのであっても「ますお母さんに聞かないとっ」って一番最初に頭に浮かぶんです。(さすがに実家を出てからは改善されましたが)

ただまあ、それで本当に夢を諦められたかというと、そんなことは全くなく。逆にずっと引きずることになりました。母に隠れてこっそりコソコソらくがきする、そんな活動とも言えない活動の日々でした。

・転機をくれたアニメ

隠れて活動するにも限界がありますし、夢を否定された時から「いつか絶対この家を出て行こう」とも思っていました。それを大きく後押ししてくれたのがアニメ「ユーリ!‼︎on ICE」
オタクとしてどハマりしました。でもそれ以上にキャラクターそれぞれがグランプリファイナルにかける想い、そのための本気の努力をする姿に打ちのめされました。
幼い頃の夢を引きずったまま何となく成長してきた私でしたが、本気で夢を叶えようと努力するキャラクターや制作陣の熱量に感化され、燻っていた火が燃え始めてしまったのです。

・夢ではなく目標へ

とにかく行動しなくては!夢に挑戦するのは今しかない!
その思いでまずやったのが実家を出ること。
自分の夢を否定する人の近くでそのプレッシャーを跳ね除けて活動する胆力は自分にないし、周りの環境に影響を受けやすい性格だと、20数年の人生から分かっていたので。とにかく実家から出て環境を変えねばと半ば強引に一人暮らしを始めました。

次にやったのが転職。
割と早い段階から専門学校に通うことを候補に入れていました。先にも書いた通り千浬は一人で夢を追うには根性が足りん人間なので、ならば同じ夢を持つ人たちが集う場所に行こうと思ったわけです。
そのために必要なもの。
そう、お金です。
実家には絶対に頼らないと決めていました。学費と3~4年分の生活費を貯めておく必要がありました。当時勤めていた会社よりもお給料の良い会社へと転職したのです。(ちなみに、夜間学校や通信の講座も候補にありましたが、転職先が残業も休日出勤も多い会社であったため無理だと判断しました)

不思議なことに、学生時代は夢を胸の内に秘めたまま何もできず立ち止まったままだったのに、独り立ちしてからは少しずつではありますが「どうすれば夢を叶えられるか」を考え行動できるようになってきたのです。

こうして無事、目標金額を貯めた私・千浬ははれて漫画の専門学校へ入学し、漫画漬けの生活を送ることとなったのでした。これが2年前のこと。
まだまだ余裕のある生活を送るには程遠い状況ですが、学生時代よりも会社員時代よりもずっと毎日充実しています。

今後は少しずつ自分の作品も載せていきますので、見守っていただけますと幸いです!

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