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「親のみとり意見交換会」ご報告

11月3日(祝)親のみとり意見交換会をZOOMで行いました。
8名参加登録いただきましたが2名欠席となり、主催者と合わせて9名で意見交換を行いました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

いただいたアンケートをもとにご報告します。
後半に私自身が感じたことと、次回のお知らせを書いています。


【参加登録のアンケートより】

現在の状況、困っていること、知りたいことは何ですか?
●親や義理両親の自宅での看取りで、精神的にも物質的にも必要なことを知りたい
●仕事をしていく上で生かしていきたい。
●看取りに対する様々な考え方や価値観に触れてみたい。
●要介護4の認知症の母を1人で介護しているため息切れしています。いろんな視点から自分と母の現在地を見るきっかけになりそうに感じなので申し込みします
●親の終の住処を探しています。
●これから介護が必要になる高齢者が2人ごく身近にいます。兄弟とあまりいい関係ではない中で、身内の介護や自分の老後が気がかりになってきた。

【終了後のアンケートより】

参加して良かったところ
色んな方のお話が聞けました。気軽に参加させて頂けたことに感謝いたします
●親の看取りについて話せる場が出来た事の意義は大きいと思う
●看護師の大先輩やお看取りの経験をされた方が多く、今後を考える良いヒントになった。
●看護師やお看取りの経験をされた方が多く良いヒントになった。
●少人数だったので、皆さんが発言できて思いが共有出来たのが良かった。
●医療従事者の現場の生の意見、経験者の体験談がきけた。
●「自分だったら親の看取りはこうしたい」「親の看取りはこうした」という看護師さんの話は、一般に大変参考になる価値あるものだと思います。
●様々な話や経験談を聞いて、考えの選択肢が増えると思った。
●延命治療がどういうものか、今までより知れた触れた気がする。
●意見交換会の人数や時間、進行もスムーズでよかった。
●参加者のレベルが高かった。(話が聞き易かった)

改善点
今は思い付きません
●議題を細分化してみる。
●家族、本人、多方向からの意見を聞いてみる。
●看護師の発言は思った以上に高いレベルに感じてしまう事も多いので、一般の方にわかる様に。
●医療者に偏っていた為、一般の方が恐縮される場合がある
●どんな方でも気兼ねなく意見がゆえるようなメンバー構成やバランスが必要。具体的には難しいかもしれませんが。
●対談形式にして、話を整理しながら深掘りしたら聞きやすいかもしれないですね。

ご感想、ご要望、質問など
日頃から、どう生きたいのという対話を身近な人ともして行けたら良いなと思いました。
●子供や家族を迷わせない為にも、尊厳死についての書は良い考えだと思いました。
●やはり自分や家族が納得した最期が迎えられるかたちが望ましいです。 このようなきっかけを頂きありがとうございました
●病院、在宅、緩和、選択肢を狭めない方法の提案をしていけたらと思いました。
●皆さんが否定せず合わせてもらい有難かったです。
●前日遅くの時間での参加表明にもかかわらず、参加させていただき感謝してます。このご縁をいただき、続きます事を願っています。今日は本当にありがとうございました

参加の皆さま全員が、本当に丁寧にアンケートに回答してくださいました。心から感謝いたします。


話の中心は、やはり自宅みとりになりました。
最期の瞬間に立ち会ったことのない人が、これから先は看取る人になります。
自宅で呼吸困難とか吐血とか、強い症状が出たときどうしたらいい?という話もありました。

ですが経験者さんによると、なぜか自宅ではそれほど強い症状が出ることなく、静かに息を引き取ることが多いようです。
たとえば肺がんであっても、自宅では酸素吸入も吸引もせず、穏やかに旅立たれたそうです。
これは通常の入院ではあり得ないことだなぁと驚きました。

“枯れるように死ぬ”
これがいちばんラクな経過で、自宅だからこそ可能になるのだろうと感じました。


万が一のときの親の延命治療をどうするかの話し合いとか、
延命しないためにどうしたらいいかとか、
ひとりっ子が年老いた親2人を見ているのをどうしたらいいかとか、
親戚の介護や看取りをどこまでお世話する?とか、
離れたところに住む親のこと…
徐々に進む認知症のこと…

みとりの問題は一人ひとり、さまざまな状況であることを知りました。
いちばんいいのは兄弟姉妹が力を合わせることだとは思いますが、それもなかなか難しく・・・
そしてこれから先はおひとり様も増えていくでしょう。
私もそのうちのひとりです。汗

たとえ子供がいても、子供に頼らない年の取り方をしないといけないし、もっと言えば税金に頼らない自立した生き方が必要になります。
「おひとり様のコミュニティほしいねー」と、親のみとりの後の話にもなりました。


反省点としては、今回看護師の割合が多くリアルで深い話になってしまいました。
それが一般の方にとっては良かったというご感想もありましたが、専門的で話しづらい雰囲気もあったので、次回からもう少しバランスを考えてご意見伺っていきたいと思います。
次回から参加登録時にご職業をお伺いしますのでご協力ください。

また、皆それぞれに状況が違っていて、どの問題に対して意見を出し合うか難しかったです。
ですが今は、どんなことを不安に感じているのか、どんなことで困っているのか、どんな経験があるのかなど、情報を集めていくことが大切な時期かと思います。
まだまだ安心につながるほどの会になっていませんが、今後も定期開催していきますので、お付き合いいただければ幸いです。


これから3500万人が介護か看取りの状態になっていく。
関わる人は、きっとその倍以上になる。

せっかくインターネットの時代なのだから、みとり中の人も、みとり経験者も、きっとそのうち…と思う人も、
初めてのみとりをみんなで情報交換しながら一緒に越えていきたい。

あなたは一人じゃない。
どんな世の中であれ、みんなで安心を勝ち取っていこう☆彡


★継続開催のお知らせ★
月1回ペースでしばらく続けたいと思っていますので、ご予定が合うとき、よかったらご参加ください。




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