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就活生へ〜内定前に考えること〜

私の就活

私は某自動車メーカーで研究職として働く,5年目の社員である.関東の大学で理系として学部卒業したのちに入社した.実は,海外への留学やら,一旦決まっていた会社の内定を取り消されたことで,2年大学を留年している.つまり,学部として卒業したものの大学院卒と同じ年齢で入社したということになる.ご存じの通り,会社内では大学院卒と学部卒では初任給も違えば,社内での階級も異なっており,周囲と比較すると不利な状況ではあった.ただ,今働かせて頂いてる会社は私が小さい頃から特別な存在であったことは間違いなく,今もその想いは変わっていない.チャレンジを恐れない,何かやってくれそうだ,そんな期待を抱かせてくれる会社である.私は,今勤めている会社から内定をいただいた時に、安堵した気持ちを今でも昨日のことのように思い出す.

入社した企業の面接〜内定まで

面接は他のどの会社と比較しても異質だった.まず,自己紹介をした後,私の持っていたカバンのデザインを褒めていただいた.赤色のバック.他の会社では最終面接前に黒のバックにしてくださいと断られたいたほどだ.どこで買ったのか,俺もそれ欲しいな.そんな会話からスタートした.もちろん本題の内容としては会社の志望理由や自分がどんな分野で活躍できると考えているのか,それはどういう経験をもとに話しているのか.基本的にはその類の話である.課長クラスの方に向かって,面接をしたわけだが,ただの親戚のおじちゃんと話しているような雰囲気で面接は進んでいった.私のやりたいことにも否定されることなく,その想いがどれくらいあるのかを伝えたら,熱心に聞く耳を持っていただき,賛同いただいた.人生の岐路となる,企業の面接とは思えないほど,リラックスした雰囲気だった.「この会社でやりたい.この雰囲気で仕事がしたい.」そう思えたのは,この会社が初めてだった.面接官が最後に「また,君に会えるのを楽しみにしているよ」と言われたときには,非常に嬉しかった.案の定,その日の夕方には内定の電話をいただいた.

昇進の話

前述の通り、留年により同期から遅れたスタートとなったわけだが、私は昨年に同期と並んで、昇格を果たした。昇格試験の連絡も寝耳に水だったが、まさかこんなに早く昇格出来るとは思っていなかった。私は所謂難関大学を卒業したようなエリートでもなければ、大学院でさえも卒業してもおらず、理系という立場でいうと、アピールできるポイントは少ないかもしれない。入社当時も他の人と比較して、自分の仕事内容は劣っていると感じていたし、後輩にも負けていると感じていた。私の武器は人間力と根気強さだと自覚していたが、使用する機会が少なく、アピールできなかった。ただ、4年目に上司が代わり、私の性格を知ってか、大きな仕事を一人で任せてもらえるようになり、私の本領が発揮できる場を作って頂いた。そのあとは私の武器を存分に発揮し、案件を強力に推進することができた。日程を守ることは当然だが、人間関係の構築も怠らなかった。関係者との連携を高め、依頼された案件をことごとく完遂させた。また、それだけでなく、自分色を入れて業務に取り組むことを心がけた。それが、私が業務を受けた所以であり、オンリーワンの回答となる。周囲の反応も非常に良く、次々と依頼が来るようになった。顔を覚えてもらうこと、関係を深めることが重要であることを改めて実感した。

なぜ昇格できた?

客観的にみると、私はこの会社の雰囲気にあった仕事が“自然と”出来ていたのかもしれない。それが、ここまで仕事を継続できた理由であり、昇進できた理由なのかもしれない。昇格審査は、上位者がするわけで会社の代表的な雰囲気を感じられるものであった。学業が優秀だからといって、必ずしも昇進できるとは限らない。会社の雰囲気にあっており、昇格に相応しい実績、業務態度であることが求められているように感じた。昇格試験時は私の業績は勿論だが、私のこのような人格になった背景も伝えることにした。“伝えること”、それは私が一番意識したこと。審査官がありきたりな回答だと思わないように、為になったな、俺も頑張ろうと思って貰えるように、自己紹介も多めに話をした。結果、昇格した。

私が最後に伝えたいこと

入社することがゴールではありません。あなたが何百万とある企業の中で偶然運良く入社できた企業で一喜一憂していてはいけません。転職を見据えた入社なのであれば、そのままの気持ちでいいのかもしれませんが、いずれは昇進をするタイミングが訪れるわけです。その時、入社した企業に雰囲気が合っていなければ、たとえ所謂良い大学を卒業したとしても、昇進出来ないかもしれません。人間性を重視するような企業であれば、尚更です。今からでも遅くないです。自分に合った雰囲気の会社で仕事できれば、あなたの能力を存分に発揮することができ、早くに昇進もできると思います。これは私のお願いです。どうか名の知れた企業、年収の高い企業だけに目を向けて、雰囲気に合っていない企業にだけは就職しないでください。ご自身の人生をより良いものとする為に、健康でより良い家庭を築いていく為に、良い選択をしていただくことを切に願っております。

健闘を祈りますd(^_^o)

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