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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』

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2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の各話のあらすじと感想(全44回)
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視聴記録『麒麟がくる』第44回(最終回)「本能寺の変」2021.2.7放送

視聴記録『麒麟がくる』第44回(最終回)「本能寺の変」2021.2.7放送

<あらすじ>

宿敵・武田家を打ち滅ぼした戦勝祝いの席で、光秀(長谷川博己)は信長(染谷将太)から理不尽な叱責を受け、饗応役(きょうおうやく)の任を解かれる。追い打ちをかけるように信長は、光秀と縁深い四国の長宗我部征伐に相談もなしに乗り出すと告げる。「殿は戦の度に変わってしまった」と、その行き過ぎた態度をいさめる光秀に、「己を変えたのは戦ではなく光秀自身だ」と信長は冷たく言い放つ。そしてついに、あ

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視聴記録『麒麟がくる』第43回「闇に光る樹」2021.1.31放送

視聴記録『麒麟がくる』第43回「闇に光る樹」2021.1.31放送


<あらすじ>

もはや己の言いなりにならない正親町天皇(坂東玉三郎)の譲位を強引に進めようとする信長(染谷将太)。その責任者を命じられた光秀(長谷川博己)は、月にまで届く巨大な大木を切る不思議な夢に毎夜うなされるようになる。病の療治のため京にやってきた帰蝶(川口春奈)に、光秀は「こんなとき斎藤道三ならどうしただろうか」と尋ねる。すると、帰蝶の口から意外な答えが返ってくる。

<紀行>

兵庫県丹

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『麒麟がくる』の最終回予想

『麒麟がくる』の最終回予想



  織田が捏ね 羽柴が搗きし天下餅 座りし侭に食うは徳川

という「天下餅」の狂歌が小学校の教科書に載っている。これは、

織田信長は、日本全国の平定前に討たれ、
豊臣秀吉は、日本全国を平定したが1代限りで終わり、
徳川家康が、長きにわたる天下泰平の世を作った。

という意味で、ネットでは、

「麒麟を呼んだのは、徳川家康」
「麒麟が来るのは『麒麟がくる』の最終回ではなく、『どうする家康』の最

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視聴記録『麒麟がくる』第42回「離れゆく心」2021.1.24放送

視聴記録『麒麟がくる』第42回「離れゆく心」2021.1.24放送

<あらすじ>

毛利攻めの副将である荒木村重までもが信長(染谷将太)に反旗をひるがえす。必死に説得をする中で、この終わりの見えない全ての戦が、武士の棟りょうたる将軍の復権につながっていると悟った光秀(長谷川博己)は、義昭(滝藤賢一)が追放された鞆の浦(とものうら)へ足を運ぶ。そこで見たのは、釣りざおを垂らす暮らしをしているかつての将軍・義昭の姿だった。一緒に京に帰ろうと促す光秀に、義昭は「そなた一

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月に登った桂男

月に登った桂男

(注)この記事はNHK大河ドラマ『麒麟がくる』第41回「月にのぼる者」(2021.1.17放送)にインスパイアされた随筆です。
https://note.com/senmi/n/n815002123fe9

  〽名月を取ってくれろと泣く子かな (一茶)

 キラキラ光る月や星をアクセサリーにしたいとは思うが、月まで登ろうとは思わないな。私の体力では、富士山ですら無理だ。梯を使って屋根に登って雪お

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視聴記録『麒麟がくる』第41回「月にのぼる者」2021.1.17放送

視聴記録『麒麟がくる』第41回「月にのぼる者」2021.1.17放送


<あらすじ>

大坂本願寺、丹波と、終わりの見えない戦に追われる光秀(長谷川博己)。追放された将軍・義昭(滝藤賢一)は、諸国の大名に向けて「信長(染谷将太)を倒し幕府を再興せよ」と御内書を送り続けており、事態は混迷を極めていた。光秀は、訪ねてきた秀吉(佐々木蔵之介)に、自分に密偵をはべらせ、行方不明の名茶器「平蜘蛛(ひらぐも)」を隠し持っていることを信長に報告し、さも裏切ったかのように仕向けた調

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視聴記録『麒麟がくる』第40回「松永久秀の平蜘蛛」2021.1.10放送

視聴記録『麒麟がくる』第40回「松永久秀の平蜘蛛」2021.1.10放送


<あらすじ>

大坂本願寺攻めの最前線から、突如、松永久秀(吉田鋼太郎)が逃亡をはかり、織田方に衝撃を与える。伊呂波太夫(尾野真千子)の導きで松永と会い、なぜいま離反するのか問いただす光秀(長谷川博己)。筒井順慶(駿河太郎)に大和の守護の座を与える信長(染谷将太)の、家筋を重んじる態度が許せないという松永は、自分に大和を任せる本願寺側につくと明言する。

<トリセツ>

松永久秀、信長を裏切る 

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視聴記録『麒麟がくる』第39回「本願寺を叩け」2021.1.3放送

視聴記録『麒麟がくる』第39回「本願寺を叩け」2021.1.3放送

<あらすじ>

戦に次々と勝利し、朝廷より武士としては最も高い冠位を授けられる信長(染谷将太)。しかし三条西実澄(石橋蓮司)は、もはや帝(坂東玉三郎)さえもないがしろにするその態度を危険視していた。大坂本願寺との戦いに疲弊する光秀(長谷川博己)のもとにやってきた信長は、一方的でむちゃな要求を繰り返す。そんな中、高熱で倒れる光秀。運び込まれた京の館で、必死に回復を祈る妻・熙子(木村文乃)だったが…。

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視聴記録『麒麟がくる』第38回「丹波攻略命令」2020.12.27放送

視聴記録『麒麟がくる』第38回「丹波攻略命令」2020.12.27放送


<あらすじ>

坂本城にいる三淵(谷原章介)に、ついに信長(染谷将太)より切腹の沙汰が言い渡される。戦は依然として続き、光秀(長谷川博己)は三好の一党や一向一揆の連合軍との戦で戦果をあげる。そんな折、美濃から斎藤利三(須賀貴匡)が主君・稲葉一鉄(村田雄浩)のもとを逃れ、家臣にしてほしいと光秀のもとへやってくる。利三の扱いをめぐり信長に呼び出された光秀は、家臣一人の命も大事にしない主君では国は治ま

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視聴記録『麒麟がくる』第37回「信長公と蘭奢待」2020.12.20放送

視聴記録『麒麟がくる』第37回「信長公と蘭奢待」2020.12.20放送

<あらすじ>

上洛間近の武田信玄(石橋 凌)の進軍が、突然止まった。義昭(滝藤賢一)は信玄や朝倉の援軍を得られず孤立、藤吉郎(佐々木蔵之介)率いる織田軍に捕らえられる。二条城にいた幕臣・三淵(谷原章介)も捕らえられ、早々に信長(染谷将太)方についた弟・藤孝(眞島秀和)と苦しい再会を果たす。菊丸(岡村隆史)より武田信玄が秘密裏に死んだことを知らされる光秀(長谷川博己)。その報告を受け信長は、後ろ盾

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元亀3年(1572年)の事(『麒麟がくる』第36回「訣別」)

元亀3年(1572年)の事(『麒麟がくる』第36回「訣別」)

『麒麟がくる』第36回「訣別」では、元亀3年(1572年)の事が詳しく扱われませんでしたので、まとめておきます。

■元亀3年(1572年)略年表
--------織田&足利軍 vs 松永&三好軍-------------------------------------------

4月   松永久秀&三好義継、高屋城・畠山秋高の家臣を攻める。
     織田信長&足利義昭、援軍を送る。
4月

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視聴記録『麒麟がくる』第36回「訣別」2020.12.13放送

視聴記録『麒麟がくる』第36回「訣別」2020.12.13放送

<あらすじ>

三条西実澄(石橋蓮司)の助力で、光秀(長谷川博己)は帝(坂東玉三郎)と言葉を交わす。一方、義昭(滝藤賢一)ら幕府は信長(染谷将太)を前面に押し出し、大和の松永(吉田鋼太郎)を鎮圧しようとしていた。藤吉郎(佐々木蔵之介)は、いま本当に戦うべきは松永ではなく、朝倉と浅井であると信長の曖昧な立場を批判。大和に気を取られて美濃が手薄になったところで、義昭は朝倉たちに美濃を攻めさせるつもりだ

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視聴記録『麒麟がくる』第35回「義昭、まよいの中で」2020.12.6放送

視聴記録『麒麟がくる』第35回「義昭、まよいの中で」2020.12.6放送

<あらすじ>

藤吉郎(佐々木蔵之介)から、信長(染谷将太)は将軍や幕府はもはやどうでもよく、帝や朝廷との関係ばかりを強化しようとしていることを聞き、不安に駆られる光秀(長谷川博己)。その一方で、摂津(片岡鶴太郎)率いる幕府内では、信長の力を削ぐべくその重臣である光秀を暗殺する計画が持ち上がる。数日後に開かれた将軍主催の茶会に招かれた光秀に、刺客たちの刃が襲いかかる。光秀は将軍・義昭(滝藤賢一)の

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視聴記録『麒麟がくる』第34回「焼討ちの代償」2020.11.29放送

視聴記録『麒麟がくる』第34回「焼討ちの代償」2020.11.29放送

<あらすじ>

残虐極まりない比叡山の焼き討ちを目の当たりにした摂津晴門(片岡鶴太郎)は、将軍・義昭(滝藤賢一)にもう信長(染谷将太)と手を切るべきだと進言。大和の松永(吉田鋼太郎)と筒井順慶(駿河太郎)の内戦に加わり、筒井側につくことで、信長の後ろ盾のある松永と対立しその立場を表明すべしと迫るのだった。光秀(長谷川博己)は、娘の治療で訪れた東庵(堺 正章)の診療所で、駒(門脇 麦)から、義昭は筒

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