頑張らなくて済むように、頑張って考える
人間誰しも楽がしたいものである。
これは当たり前の感情で私もそうである。
頑張らなくてもいいのであれば、わざわざ頑張りたくない。
しかし、この世は大抵の場合頑張らなくては生きていけないように出来ていて、皆がそれぞれ悩みや苦しみを抱えながらそれぞれの使命を真っ当している。
私の場合、頑張りたくはないが常に成長だけは続けたいという何ともわがままな思いがあり、何とかこれを実現出来ないものか考えたものである。
無駄を減らし、納得のいく頑張りを
そこで私は楽をしたい、頑張りたくない理由をまず考えた。
挙げられた答えとしては、疲れる、面倒くさい、難しい、報われない、他にやりたい事があるなど様々であった。
要するに今自分が頑張っていることに納得出来ていないから、このようなネガティブな理由が生まれてくるのだと感じた。
自分のキャパ以上に頑張ってしまっていたり、そもそも頑張るフィールドを誤っていたり、自分に合わない頑張り方を自然と選択してしまっていることがそもそも良くなかった。
人間は体力にしろ、時間にしろ、無駄に浪費することに対してかなりのストレスを感じる。
つまるところ、納得のいかない頑張りというのは言わば自分にとって無駄なことをしているのだ。
やりたくないという感情を抱えながらやり続けることは一向に成長してこないし、やればやるほどストレスが溜まってしまい、最終的には体や精神的なダメージを受け始めてしまう。
まずは自分が頑張れる範囲、頑張れるフィールドを適切に選び、自分の納得のいくまで頑張ってみるという方法をとるのが精神衛生上良いことだと考える。
考えることを重視する
とはいえ、この世はかなりのスピードで進化を続け、人間はそれについていかなければならない。
前述の通り、自分のペースで頑張っていたら、ほとんどの人が時代に置いてかれてしまうのだ。
それを避けるため実際に頑張る前に、どう頑張るのかを考えることに特に時間を使う。
ここに時間を費やさなかったり、そもそも考え無しに頑張ってしまう人は基本的に頑張り通りの成功はしない。
大学受験で、学校の昼休憩もせっせと勉強していた生徒が受験に失敗し、ほとんど勉強をしている素振りを見せない生徒が受験に成功するというパターンは少なくない。
間違った頑張り方や自分のキャパ以上の頑張りはほとんどが無駄に終わってしまうのである。
もう一つ例を挙げると、何でもいいから500m先の地点に早く辿り着くという使命があったとして、あなたはどうするだろうか。
とにかく力の限り走っていく人は確かに真面目で頑張り屋さんである。
しかし、高い結果を出すことはできない。
なるべく頑張らないように考えることに時間を使えば、自転車や自動車を使い500m先に向かうという方法が思いつくだろう。
頑張って進むのではなく、頑張ってから進む
努力の才能があったり、目標に対して人並み以上の熱意が無い限りは、常に全身全霊で頑張り続けることは非常に難しいのである。
なぜなら人間は楽がしたいと思うように本来設定されている生き物なのだから。
なので、まず目標に向かって一歩踏み出す前に、どう進んでいくのが一番自分にとって楽なのかをひたすら考える事が重要だ。
楽というと聞こえは悪いかもしれないが効率化といえば、ビジネスシーンでも馴染みがあるだろう。
がむしゃらに体を動かすのではなく、無限大の可能性を秘めたあなたの脳を思う存分活かしてみようではないか。
高いところに登るために階段が作られ、楽に登るためにエレベーターやエスカレーターが作られ。
遠い場所へ移動するために自転車が作られ、楽に移動するために自動車が作られ、もっと楽に移動するために電車や新幹線、飛行機が作られ。
人間が創造する世界は頑張らないために頑張って創り上げたものが溢れている。
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