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ひねくれわたしが自己肯定感を高めた方法

「わたしは自分に期待なんてしない。」「お前地獄へ落ちてしまえ。」
これはわたしが本当に日記に書いていた文章。

自己肯定感地底人だったわたしが、どうやって自己肯定感を高めたのか。
今回はそれをまとめたいと思う。


わたし自身の自己肯定感の変化は前回の記事に述べた。

自己肯定感の低さは多くの人が悩んでいることでもある。だからこそ、インターネットでも書籍でも多くの情報を見つけることができる。
しかし、世の中にある自己肯定感を高める方法は、「わかっちゃいるけど…」みたいな理想論が多い!
理解はできるけれど、自分の生活に落とし込むのは本当に難しい。
そこで、今回は自分が効果のあった方法だけをまとめていく。



行動編

考え方を変えことは一朝一夕には難しく、効果を実感するのに年単位でかかる。
そこでまずは行動を起こしてみることがおすすめ。

1.いろいろな人と話す

身近な友人は属性が似ていることが多いので、そのなかで知らず知らずに理想の生き方を作り出して拘泥しやすい。
外へ出て知らない人たちと話すと、自分の理想と思っていた生き方から外れた人たちがどんなに生き生きしているか気づく。
実はこれ、人からの視線や態度にくよくよ悩んでいたときに、自分の軸を持つためにカウンセラーさんにおすすめされた方法でもある。即効性はなかったけれどその場では楽しいし、積み重なれば自分のアタマが柔らかくなっていることに気づく。

おすすめは旅行。バーにはアウトローも多いので、わたしのように人見知りしない方にはおすすめ。
参考までにわたしの旅行記も載せておく。


2.メンターをつくる

書籍を読むことも有効だが、書籍の内容を自分に適用しようとすると1人では限界がある。

あなたのことを大切に思って言葉をかけてくれる人を近くに見つけ、その人に自分にはないボキャブラリをつけてもらうことがとても有効だ。
ただし、この人選はとても難しい。自己肯定感が高くて積極的に手を差し伸べてくれようとする人は僻んでしまう。できれば自分と近い経験をした人がいい。

わたしの場合は1歳上の同性の友人がいた。家から出られなくなった経験のある彼女の言葉は平易で、わたしのためを思ってくれていた。
そのときは撥水して受け入れられなかったけれど、彼女のかけてくれた言葉は長い時間をかけて自分の中に沁み込んでいった。


3.金銭の不安があるところにいない

働くのが難しいくらい体調が悪い人向けかもしれないが、お金がない焦りはただでさえ人を嫌な人間にさせる。そこに自己肯定感の低さが重なるとどちらのせいで嫌な思考になっているのかわからなくなってくる。

わたしは約2年間、週1,2日程度のアルバイトで貯金がほぼ尽き、「あと何ヶ月で実家に帰らなくては」というカウントダウンの中で日々を過ごしたため精神的な負担がかなり大きかった。
ちなみに現在は障害年金を受給するため手続きを行なっている(これも数年プライドが邪魔をした)ので、該当しそうだと思ったら調べてみるのもアリ。



思考編

まず心においておきたいのは、すぐには変わらないことを受け入れること。
行動は今すぐにでも変えられるけれど、思考のクセを変えるにはずっとずっと時間がかかる。変えようと思って努力しているうち、その努力が習慣になり、思考のクセが変わっていく。
やり始めたら忘れてしまうくらいがちょうどいい。
でも、変えようとするその努力は、見つけた新しい考え方は、その度にあなたの心を少しだけ軽くしてくれる。その変化に気づくことができるなら、この長い道のりも歩いていけるはずだ。


1.今にフォーカスを当てる

「昔は同じことができていた」「将来はどうなってしまうんだろう」「あの人は自分より優れている」「理想の自分に程遠い自分は何をやっているんだ」
脳の容量が余っていると、過去や未来、他人や理想などついさまざまなものと今の自分を比べたくなってしまう。
そんな、すぐに変えられない・永遠に変えられない要素を頭から手放して、今自分がしていることや置かれている環境にだけ集中する。
SNSやニュースを見るのをやめてしまうのもいい手段かもしれない。


窓から見える景色、鳥のさえずり、季節の移ろいを豊かだと思うこと。あるいは今日楽しかった会話やできたことで満たされる心。目を向けて心を開けば”今”の情報の多さや素晴らしさに気づけるはず。

2.嫌な思考が頭をよぎったら、ポジティブな要素を見つけ出す

短所は必ず長所となるように、どんなに嫌な状況でも絶対にポジティブな受け止め方を見つけることはできる。
例えば、今わたしは障害者手帳と年金の申請をしているが、本当は自分が障害者となることにめちゃくちゃ抵抗がある。でも、具合が悪いことをちゃんと伝えるだけでお金を稼げたり節約ができたりするのだからラッキーと捉えることもたぶんできる。

まずはその新しい考え方を受け入れられなくてもいいので、見つけられたという事実だけで少しだけ心が軽くなるはずだ。


3.悩みを減らす

悩みは自己肯定感に直接関係はないが、それがあるだけで自分はだめだと思ってしまいやすいので少なければ少ない方がいい。
どの環境にいても考え方が変わらなければ悩みが減ることはないので、悩みを意識から外していく訓練が必要になる。

例えば自己の課題と他者の課題を分離すること。
思い悩むことがあったら、それは自分が悩む必要のあるものか一旦立ち止まって考えてみる。自分が悩んでも仕方がないことは考えるだけ時間の無駄だし、他人は自分にそこまで関心がないことは理解しているのに人の目を気にして自分のハッピーを手放すなんて損だ。
このあたりは「嫌われる勇気」「人生は『捉え方』しだい」などの書籍で詳しく学ぶことができる。

そして例えば以前の出来事でクヨクヨ悩むのをやめること。
人は嫌な記憶を呼び起こすことで、何度でも同じ強さで自分のことを傷つけてしまうという。思い出せば思い出すほど、自分で自分につける傷は大きく深くなる。
けれど、次からどうするべきかは何度も自分を責める前に見つけているはずなのだ。始めは難しいが、ちゃんと反省点が見つかったと思ったらその記憶を抹消してしまっていい。
後悔も今の自分をつくる要素で、その学びがあったから積み上げてきたスキルや経験、自分の好きなところがある。
そんなふうに思えてきたら、今の自分を愛する準備が少しずつ整ってきた証拠。



おまけ:言い聞かせるように聴いていた曲

自分で自分のことを大事だと言ってあげられないので、言い聞かせるように何度も聴いていた曲がある。

I'm used to feelin' alone
私も前は自分だけな気がしてた
So I thought that I'd let you know
だからあなたにも伝えてあげなきゃって思ったの
In case nobody told you today
今日誰もあなたに言ってくれなかったとしても
You're special
あなたは特別だよ
In case nobody made you believe
誰もあなたに信じさせてくれなかったとしても
You're special
あなたは特別だよ
Well, I will love you the same
まあ、私は変わらずあなたを愛しているし
You're special
あなたは特別だよ
I'm so glad you're still with us
私たちと一緒にいてくれてありがとう
Broken, but damn, you're still perfect
壊れてても、それでもあなたは完璧なの

Lizzo/special(訳は勝手ながらわたし)

見た目や肌の色、性別の差別からずっと戦ってきた彼女だから書ける歌詞。
上からじゃなく、同じ立場から発してくれる彼女の言葉にわたしは救われたことがある。
変わらなきゃ、変わらなきゃと思っていた日々は1日に何度も再生ボタンに手が伸びていた。



最後に:自己肯定感とは自分を好きになることではない

人はそのままでは自分を客観視することができない。自分は自分の人生の唯一のプレイヤーで、自分を主観で見られるのは自分だけだから。
自分を好きになるとか、肯定といった言葉は正直的確ではないと思う。自分を認める、受容するといった方がしっくりくる。

自己肯定感とは、誰かと同じように自分のことも愛してあげることで、自分のことも他人と同じように客観的な評価をすることだと最近学んだ。
あなたがもし自分よりも誰かを優先してしまうとしたら、それはこれからの自分を愛する伸びしろなんだと思う。

わたしもまだ100点じゃない。ネガティブな思考が頭を支配して泣いてしまう日もあるし、人を信頼しきれずに無理をして体調を悪くすることもある。
今の自分と何かを比べることをやめて、目の前にある小さな幸せを愛おしいと思えるなら、それは自分を認めるスタート地点に立ったということだ。
いつか少しでも呼吸がしやすくなったことに気づければいい。

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