焦らずたゆまず少しずつ。地道に、でもしっかり前を見て

けんすけです。

60歳で定年を迎えたのを機に、
ビジネスを始めました。

60歳以降は「第二の人生」と、
よく言われますが、
まったくその通りです。

ここで一旦、
今までの人生はリセットし、
新たな展開を楽しみましょう。

あ、別に離婚しろとか、
長年勤めた会社を辞めろとか、
そういうことではないです、
念のため。

気持ちの上で、
「新たな自分」を意識するというか、
精神的にリセットするといいですよという提言です。

環境が同じでも、
気持ち次第で人生は変わります。

さて、60歳を過ぎると、
気持ちだけではなく、
体の方も大きく変わってきます。

床に落ちた物を拾うのもしんどいくらい、
衰えを実感します。

若い頃の軽かった体が懐かしくなりますが、
いくら懐かしんでも体は戻ってきません。

ここで踏みとどまらないと、
しょぼくれた老人になってしまいそうで、
何とかしたいという危機感で、
フィットネスジムに通い始めました。

週4日を目安にして、
会社からの帰りにジムに寄ります。

これが存外好調で、
朝から調子が出なくて困っていた日も、
ジムで汗を流した後は、
体が蘇ったように軽くなります。

その快感が癖になり、
ジム通いを始めて2カ月になりますが、
面倒だと思ったことはありません。

ジムではトレーナーが、
丁寧に指導してくれます。

真面目な私は、教えられた通りのことしかやりません。

多くのマシンが置いてありますが、
指導を受けたマシン以外は触らないようにします。

ダンベルやバーベルも、
指導された形でしか使いません。

自己流でやって、
体を壊すのが怖いからです。

全く久々の運動だったのですが、
型通りにやっていたお陰でしょうか、
恐れていた筋肉痛や関節痛になることもなく、
少しずつ体に張りが出てきたようです。

プロの指導に従うというのは、
基本を身に付ける上で大事なことです。

ジムで周りを見ると、男性も女性も、
ムキムキの人ばかりです。

私みたいに貧弱な人は、
ほぼ見かけません。

それでも「早くああなりたい」とは思わないし、
「自分は自分」と割り切って、
マイペースでトレーニングしています。

あそこまで鍛えるのに、
向こうは何年もかけているのかもしれず、
2カ月やそこらでどうにかなるものではないですね。

そもそも、こちらは「落ちた物を気軽に拾いたい」とか、
その次元で通っているわけで、
別にムキムキの老人になる必要もないわけです。

焦っても意味はなく、
「今の自分に必要な目標」を立てて、
それに向かっていければそれで十分ではないですか。

今までバーベルには重りをつけず、
棒だけを持ち上げていたのですが、
（棒だけでもけっこう重いです）
昨日、トレーナーに、一番小さい重りをつけるように言われました。

一番小さいのは1.25Kgなので、
両側につけると2.5Kg増となります。

わずか２.5Kgですが、
驚くほどずっしりと重く感じました。

わずかな違いでも、
体感が大きく変わるのに驚いたものです。

棒だけから、最小の重りへ、
ほんの少しずつですが、
前進しているようです。

これらのことはビジネスにも当てはまります。

「稼がねば」という危機感から始めたものの、
中々成果が出ず、
周りを見ると50万とか100万とか、
派手な言葉ばかり目につきます。

でも焦りは禁物です。

人は人、自分は自分と割り切って、
「今の自分に必要な目標を立て」
それに向かって、
少しずつ進んでいけばいいのです。

その目標が達成できたら、
次の目標に向かえばいいだけのことで、
いきなり50Kgのバーベルなど、
上げようとしてもムリというものです。

まずは「棒だけ」でもいいじゃないですか。

何カ月か続けていれば、
最小の重りくらいつけられるようになります。

その時のあなたは、
その重りに耐えられる体力ができています。

最初は重いと感じても、
徐々にそれが自分にとって当たり前となっていきます。

最初から重いのを付けると、
体を壊します。

焦らず、たゆまず、少しずつ。

地道に、前向きに歩んでいく。

ビジネスもトレーニングも同じです。

前月より少しでも進歩した自分を褒めながら、
楽しんで続けていければ最高ですね。

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